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【プロ注目上位候補】早大151キロ左腕・早川隆久、今春フォーク&ツーシーム挑戦 7種の変化球巧みに使い分け

【プロ注目上位候補】

早大151キロ左腕・早川隆久、今春フォーク&ツーシーム挑戦 7種の変化球巧みに使い分け

昨年11月の早慶戦で先発した早川。高校時代から一回り大きく成長し、今秋のドラフトを迎える

昨年11月の早慶戦で先発した早川。高校時代から一回り大きく成長し、今秋のドラフトを迎える【拡大】

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、アマチュア野球界でも、全国でリーグ戦や大会の開幕が見通せない状況になっている。今秋のドラフト会議に向けて、例年なら紙面をにぎわしていたはずの注目選手をプロのスカウトがピックアップする新連載(随時掲載)がスタート。第1回は早大(東京六大学)のエース左腕で主将を務める早川隆久投手(4年)だ。(取材構成・赤堀宏幸)

 早大のエース左腕、早川をヤクルト・橿渕スカウトグループデスクは、こう高く評価する。

 「バリエーションが豊富で、変化球の使い方も巧くなっている」

 3月21日の巨人2軍-早大のオープン戦(ジャイアンツ球場、9-6で早大が勝利)。先発の早川は5回9安打4失点とプロの粘りに苦しんだ。しかし、能力に疑いはない。同戦を視察した西武・潮崎ディレクターも「(DeNAの)今永のような投手としてイメージが出てくる」と、昨季セ・リーグ2位の13勝を挙げた球界屈指の左腕に将来像を重ねた。

 最速151キロの直球が武器。カットボール、スライダー、カーブ、2種類のチェンジアップと変化球も多彩で、この春はフォークボールとツーシームの習得に取り組んでいる。ただ、本人は結果に満足していないからこそ「球の力だけでなく、もっとボールを動かせていかないといけない」と控えめに話す。

 東京六大学通算44試合に登板。155回2/3で被安打142(被本塁打12)、63失点、防御率3・18、182奪三振の成績を残しながら、7勝12敗と負けが5つ多い。勝負どころで体が開き、浮いた直球を痛打される場面が多いのが、要因だ。

 逆に言えば課題は明確ということ。クールで深謀遠慮な性格だが、3年までは向かっていくパターンの投球が目立った。それが主将になった昨秋から周囲を見て、「剛」より「柔」に重点を置くよう意識を改革。投球にも変化が出てきている。

 千葉・木更津総合高時代は高橋昂(埼玉・花咲徳栄高→広島)、大江(東京・二松学舎大付高→巨人)、鈴木昭(茨城・常総学院高→法大)と「関東の左腕四天王」の異名を分け合い、秋の関東大会を制覇。3年夏の甲子園では、2試合連続完封などで同校初の8強入りに貢献した。

 「優勝は関東しか経験していない。リーグ戦優勝、日本一を目指す」と早川。コロナ禍が終息したときには、進化した姿を見せてくれるはずだ。

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