2020.4.9 05:03

阪神・長坂が退院 谷本副社長、チーム活動再開「もうしばらくかかる」

阪神・長坂が退院 谷本副社長、チーム活動再開「もうしばらくかかる」

練習を終え取材に応じる阪神・長坂=鳴尾浜球場(撮影・門井聡)

練習を終え取材に応じる阪神・長坂=鳴尾浜球場(撮影・門井聡)【拡大】

 阪神は8日、新型コロナウイルスに感染して兵庫県内の病院に入院していた長坂拳弥捕手(25)が退院したと発表した。PCR検査で2度続けて陰性と診断された。当面は関西圏のホテルに隔離される。5日の伊藤隼太外野手(30)、7日の藤浪晋太郎投手(25)に続き、3月下旬に感染が確認された3選手全員が退院したが、谷本修球団副社長兼本部長(55)は休止しているチームの活動再開については慎重な姿勢を示した。

 新型コロナウイルス感染判明から14日目。ようやく3選手全員が「陰性」と診断された。最後に退院した長坂は球団を通じ、謝罪した。

 「ファンのみなさまをはじめ、球界関係者の方々、そして多くの方々にご迷惑とご心配をおかけしてしまい、本当に申し訳ありませんでした」

 3月26日に藤浪、伊藤隼とともにPCR検査を受け、同日夜に陽性が判明(発表は27日)。チームは活動を休止した。長坂は同14日に大阪市内の知人宅で、選手7人を含む10人以上の食事会に参加。3選手と一般女性3人の計6人の感染者が出ており「いままで以上にプロ野球選手としての自覚を持って生活し、一生懸命野球に取り組んでまいります」と反省した。

 5日に伊藤隼、7日には藤浪が退院した。長坂も「PCR検査で2度続けて陰性」という条件をクリア。3人は医師の指示に従い、もう一度検査を受ける方向だが、取材に応じた谷本副社長は「よかったです。ちょっとというか、かなり時間がかかりましたが」と息をついた。球団内の「陽性」は消え、新たな体調不良者も現れていない。ただ、活動再開については慎重な姿勢を貫いた。

 「一段落ということでもない。もう少し時間がいる。もうしばらく、かかるという認識です」

 再開に向けた球団内での協議も見送った。当面は自宅待機の伊藤隼、藤浪と同様、寮生の長坂も「虎風荘」に戻らず、関西圏のホテルで隔離。同副社長は「寮生が一時避難していることを踏まえて」と説明した。選手の接触を極力避けるために一部の選手も寮を出て生活しており、厳戒態勢を継続。この日で感染した3人の「濃厚接触者」の経過観察の基準となる2週間も経過したが、注意喚起を強調した。

 「保健所からいわれている濃厚接触者という定義だけでなく、それ以外の接触者も含めて、やって(注意して)います」

 再出発のメドは立たないまま。それでも最悪の状況を脱しつつあるいまだからこそ、慎重で適切な対応が必要だ。