2020.3.29 05:02

メジャー開幕は渡航制限など解除後 機構、オーナー、選手会が合意

メジャー開幕は渡航制限など解除後 機構、オーナー、選手会が合意

球音はいずこへ…。エンゼルスの本拠地・エンゼルスタジアムはガランとした空気に包まれていた (AP)

球音はいずこへ…。エンゼルスの本拠地・エンゼルスタジアムはガランとした空気に包まれていた (AP)【拡大】

 【ニューヨーク27日(日本時間28日)=共同ほか】米大リーグ機構(MLB)、各球団のオーナーと選手会が、新型コロナウイルスの感染拡大により延期となっている今季公式戦の開幕条件について合意した。渡航制限の解除など、安全上のリスクをもたらさないことが確認された上で幕を開ける方針。開幕は最短でも5月中旬としているが、7月までずれ込むとの観測が広がっている。

 普段は対立の構図となることが多いMLBと選手会だが、緊急事態に手を取り合った。今季公式戦について、人が密集することや渡航への規制が解除され、選手やファンに健康、安全上のリスクをもたらさないことが確認された上で幕を開けるとの方針で合意した。

 「今はカレンダー上で、できることとできないことを振り分けている。(交渉の)ドアは閉じられていない」

 選手会の専務理事で現役時代はメジャー通算1188安打を記録したトニー・クラーク氏(47)はMLBとの協力関係を強調した。合意に至るまでの2週間、選手会はほぼ毎日MLB側と交渉してきたという。

 米国では疾病対策センターが15日に8週間は50人以上が集まるイベントの中止か延期を要請。ブルージェイズの本拠地・カナダは自国民や永住者以外の入国を禁止しており、少なくともこれらの規制が解かれるまでは開幕しないこととなった。今月26日に予定していた開幕は早くて5月中旬に延期されたが、7月までずれ込むとの観測も広がっている。

 交渉に携わった関係者によると、日程面では公式戦を162試合から最低81試合まで削減し、ポストシーズンは予定より約1カ月遅れの10月下旬から11月上旬に実施。温暖な中立地やドーム球場で試合を行う可能性もある。

 また、現状26人のベンチ入り枠を一時的に29人に拡大することで、ダブルヘッダーを週に2度程度までに増やし、労使協定での規定を上回る連戦を21試合前後行うことにも選手会は前向きだという。クラーク専務理事は「選手はプレーがしたい」と思いを代弁した。