2020.3.25 13:00

【球界ここだけの話(1918)】センバツ中止に巨人ナインも悲痛、坂本「どうしたらいいのか…」

【球界ここだけの話(1918)】

センバツ中止に巨人ナインも悲痛、坂本「どうしたらいいのか…」

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
センバツ中止に胸を痛める巨人・坂本

センバツ中止に胸を痛める巨人・坂本【拡大】

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、第92回選抜高校野球大会は中止となった。不運によって一世一代の晴れ舞台を取り上げられた球児たちには、プロの一流選手たちも胸を痛めている。

 巨人・坂本は「高校生たちのことを思うと、どうしたらいいのか…」と神妙な表情を浮かべ、言葉を失っていた。青森・光星学院高時代、3年春が唯一の甲子園出場だった主将だから、球児たちの悲しみは痛いほど分かるのだろう。

 プロ野球の現場ではこの時期、試合前の記者室など球場内のあちらこちらにあるテレビから、春の選抜高校野球の中継が流される。3月末のペナントレース開幕を目前に控えた選手たちも、空いた時間は、大勢で食い入るように見ている。プロとはまた一味違った高校球児たちの熱戦は、野球の魅力を再確認させてくれるものだ。

 千葉経大付高時代に2年夏、3年春の甲子園に出場した丸は「高校野球の時の甲子園って、本当にそこがすべて」と昔の自分を重ねながら“聖地”の尊さを語り、「そこに向かって日々頑張っているわけですから。高校生の気持ちを考えると心が痛いです」と悔しがった。それでも「まだ最後の夏が残っている。そこに向けて気持ちを切り替えてやっていくしかないと思います。野球は気持ちの切り替えが大事なスポーツですから」と、何よりも球児たちが立ち直ることを願った。

 智弁学園(奈良)3年時の2014年春に出場した岡本も丸に続いた。16年春に後輩たちが優勝した際はうれしそうに「僕も頑張ります」と話していた印象が残っている。若き4番は高校生たちに同情しながらも「なかなかそういう経験もない。それも、今後の人生に生きてくるんじゃないか。それ(甲子園)が全てじゃない」と前向きな言葉で励ました。

 さまざまな救済案が提言されているが、実現できるかは不透明だ。出場32校の“幻の甲子園”は帰ってこない。だが、プロ野球選手も、悲劇の球児たちにこの夏、あるいは今後の人生で報いがあることを祈っている。(谷川直之)