先発の中日・柳=京セラドーム大阪(撮影・甘利慈)【拡大】
中日・柳裕也投手(25)が11日、オープン戦・オリックス戦(京セラ)に先発し、6回3安打1失点6奪三振と好投した。
「立ち上がりはバタバタしたけれどそれ以降は自分のピッチングができた」
記録上は中16日だが、登板はノーゲームとなった4日の西武戦(ナゴヤ球場)以来。一回にロドリゲスに同点打を浴びるも、相手打線が2巡目に入った三回以降は無安打に抑えた。
有効的だったのはオフから磨きをかけてきた新球種だ。4日時点ではチェンジアップと話していたが、指導してもらった左腕の阿波野投手コーチは現役時代にスクリューとして活用。投げ方、球の握りが同じであることから「自分は右なのでシンカーでお願いします」と“訂正”した。
球界を代表する左打者の吉田正を一、三回ともにシンカーで一ゴロに抑えた。三回に中川を空振り三振に仕留めた決め球も同じ。打者の左右、カウント球や決め球に関わらず投げ切れるところまで精度は上がってきている。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う開幕延期には「しっかりと準備できる時間が増えた。いい準備をしたい」。大野雄とともにエース格として投手陣を牽引(けんいん)する存在として、前向きな姿勢を示した。