2020.3.10 13:00

【球界ここだけの話(1903)】ヤクルト・奥川が受験生に“緊張緩和術”を伝授

【球界ここだけの話(1903)】

ヤクルト・奥川が受験生に“緊張緩和術”を伝授

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
穂北中学校の立志式に出席したヤクルト奥川恭伸(右)

穂北中学校の立志式に出席したヤクルト奥川恭伸(右)【拡大】

 ヤクルトのドラフト1位・奥川恭伸投手(18)=星稜高=が2月の宮崎・西都キャンプ中に西都市立穂北中学校の立志式に出席し、全校生徒88人の前で約1時間、自身の経験など伝えた。

 野球部に所属する生徒からは「野球をやる上で大切にしていることはなんですか」と問われると、奥川は「野球を始めたころの楽しいという気持ちを忘れないことです」と即答。宇ノ気中時代には日本一を経験。高校時代も夏の甲子園準優勝に輝くなど活躍の裏では自身を追い込み、苦しい練習も乗り越えてきた。だが、「(野球の)レベルも上がってそういうことも忘れがちになってしまうんですけど、小さい頃に思っていた純粋に楽しいという気持ちをもってやることが大事だと思います」と呼びかけた。

 確かに新人合同自主トレから奥川は、常に笑顔が絶えない。ボールを持ったときはもちろん、ノックや12分間走をしているときでさえ、楽しそうに練習に取り組んでいる。環境が変わったキャンプでも変わらず、ブルペン入りには1球投じるごとに笑みがこぼれた。プロに入っても原点を忘れることなく日々を過ごしている。

 そして受験を控えていた3年生には奥川の緊張緩和術を伝授した。4季連続で甲子園に出場し、4万人を超える大観衆の中でパフォーマンスを発揮してきた右腕も緊張しやすい性格だという。「甲子園大会はどの試合も緊張していました。自分が緊張しているということを理解することが大事。『緊張してる』って周りに言ってそれでリラックスしていました。皆さんも受験頑張ってください」と背中を押した。 年齢が近い中学生相手に講和した18歳は「(生徒に)伝わるようにと思って話しました」と語った。終了後には囲まれて握手攻めにあうなど子供たちからも大人気の右腕。「すごく貴重な時間を経験させていただいた」と笑顔で学校を後にした。(横山尚杜)