2020.3.1 13:46

【球界ここだけの話(1895)】広島、オープン戦無観客に“一体感”で乗り切る

【球界ここだけの話(1895)】

広島、オープン戦無観客に“一体感”で乗り切る

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
無観客試合となったナゴヤドームの中日対広島

無観客試合となったナゴヤドームの中日対広島【拡大】

 プロ野球史上初となる無観客でのオープン戦が始まった。広島は2月29日の中日とのオープン戦(ナゴヤドーム)から新型コロナウイルスの感染拡大防止を急ピッチで進めている。

 「報道陣の方はこちらで検温し、用紙に書き込んでから取材をしてください」

 グラウンドの三塁側の入り口で呼びかけるのは広島・松本高明広報。その場で検温し、37・5度以下を確認。せき、倦怠(けんたい)感、喉の痛み有無をチェックシートに書き込み、マスクの着用を球団職員が確認した上で、取材許可が下りる。

 球団は選手にも、試合時以外はマスク着用、うがい、手洗い、アルコール消毒の励行。外出禁止令までは出ていないものの、外出を控える選手も多い。西川竜馬内野手は「試合中もマスクを付けたいぐらい」と心配そうな表情を浮かべる。

 当然、観客席は誰一人いない。赤ヘルひと筋34年の高信二ヘッドコーチは「無観客は(2011年の)東日本大震災の時以来。あのときは少し無観客になった。他は記憶にない」と回想する。東日本大震災が起こった2011年は一部がオープン戦から練習試合に切り替わったが、今回のようにオープン戦全72試合が無観客で開催するのは異例だ。

 練習を終えたDJ・ジョンソン投手=前ロッキーズ=は三塁側ベンチの最前列の椅子に座ると自身のスマートフォンで動画の撮影を始めた。「珍しいからね」と米国でもめったにない出来事と語り「マスクを付けるとひげ(あごひげが首まで伸びている)が邪魔になるんだよ」とユーモアを飛ばした。

 高卒2年目、19歳の小園海斗内野手は「無観客は初めて。高校のときでも両親は見に来ていました」と語る一方で、高卒8年目、25歳の高橋大樹外野手は「前にナゴヤドームで2軍の試合をしたときはこんな感じでしたよ」と淡々。20日の開幕・中日戦(マツダ)まであと19日。佐々岡真司監督が掲げる“一体感”を持って、新型コロナの危機を乗り切る。(柏村翔)