2020.2.26 13:00

【球界ここだけの話(1891)】PL魂は引き継がれている、東京国際大の土井主将に注目

【球界ここだけの話(1891)】

PL魂は引き継がれている、東京国際大の土井主将に注目

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
東京国際大・土井はPL学園出身の主将としてチームを引っ張る(2月20日、立大とのオープン戦、撮影・赤堀宏幸)

東京国際大・土井はPL学園出身の主将としてチームを引っ張る(2月20日、立大とのオープン戦、撮影・赤堀宏幸)【拡大】

 PL学園高OBチームがマスターズ甲子園へ向け、活気づいている。24日の練習試合で八尾東OBチームに23-6と大勝だった。

 そうした中、現役選手の奮闘もある。東京国際大(東京新大学リーグ)の主将としてチームを牽引(けんいん)しているのが、PL学園出身の土井塁人外野手だ。今季初のオープン戦、立大(東京六大学)戦は0-1で敗れ、5番・DHで無安打に「何とか打ちたかった。自分も持ち味は打撃だと思っているし、初戦だったし…」と悔しがったが、春のリーグ戦へ向け、前を向いた。実は高1の10月に病気で休学し、進級が遅れ2年夏はベンチ入りも、“PL最後の夏”となった3年夏は年齢制限で記録員で終わったが、大学で野球を続け、最上級生を主将で迎え、打ち込んでいる。

 昨春から指導している角富士夫監督(元ヤクルト内野手、コーチ)は、プレーや野球観だけでなく、学内、寮内、すべての姿勢を高く評価している。

 「PL魂というのが本当にあるんだと思う。何をしないといけないかがわかっている。キャプテンとしては昨秋からだが、土井はチームをまとめる力があるし、言いにくいことでも選手にモノをはっきり言ってくれている。練習量と質はもちろんだし、頼もしくて助かっている」

 高校野球史で欠かせない伝統校の3年間。結果を出してきたという伝統校の技術的な面より、朝早く起きてグラウンド整備に入る姿、監督が常々言ってきたことを選手に確認するかのようにミーティングで指示し続けること、つまりプレー以外でも率先垂範で動く姿がPLで培われてきたものだと指揮官は期待している。

 PL学園は、関西圏ではある種“期間タイガース”の存在だった時期がある。甲子園球場が春、夏の高校野球使用で、阪神が本拠地で試合ができないとき、ファンを熱狂させていたからである。

 その甲子園で優勝7度、通算96勝30敗で、2016年に活動停止し、現在に至っている。桑田真澄氏らのOB中心に「復活」への動きが活発化している中、社会人野球や大学野球、高校野球の監督として熱く指導している者がいる。そして2011年春以来のリーグ優勝をめざす東京国際大の主将のPLパワー&スピリットが注目される。(赤堀宏幸)