2020.2.25 20:19

智弁学園高の「岡本2世」、前川が選抜での大暴れを誓う

智弁学園高の「岡本2世」、前川が選抜での大暴れを誓う

智弁学園高の4番・前川は高校通算21発の左の大砲だ

智弁学園高の4番・前川は高校通算21発の左の大砲だ【拡大】

 今春の選抜高校野球(3月19日から13日間、甲子園)に出場する智弁学園(奈良)に、卒業生で巨人の若き大砲・岡本和真選手(23)の再来と言われる大砲候補がいる。前川右京選手(1年)で、高校通算21本塁打の左打者。甲子園で豪快なアーチが期待される。

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 7つ年上の偉大な先輩に、追いつく資格は十分にある。高校通算73発の岡本が1年秋終了時は8発だったのに対して、前川はすでに21発。なによりデビューが強烈だった。昨春の入学直後、4月の最初の練習試合で初打席初ホーマー。そこから順調に本塁打を積み上げた大器が、夢舞台での豪快な一発を誓った。

 「選抜で打ちたいですね。持ち味である強くて速い打球を飛ばしたい」

 すでに甲子園は経験済み。昨春の公式戦で5番に起用された逸材は、夏から早くも4番に座って奈良を勝ち抜いた。そして迎えた初戦の2回戦で八戸学院光星(青森)に8-10で逆転負けしたものの、自身は5打数2安打3打点と活躍。しかし、「チームが苦しんでいるときに勝てる打撃をしないと駄目」と反省する。昨秋は県大会を制して近畿大会1回戦・神戸国際大付戦では2打席連発を放ち、4-2で勝利。公式戦8試合で打率・586、6本塁打、17打点をマークし、選抜出場に貢献した。

 パワーの源は「とにかく食べること」。朝昼晩の3食に加え、朝と昼のあと寮で自分で作ったおにぎりを食べる。昼と夜の間にご飯かラーメン。寝る前にも食べて、なんと1日7食。体重は中学3年の夏から25キロ増、88キロになった。その分、練習量も増やし、「全体練習のあと室内で打ち込み、ランニング、ウエートもやる。3時間でも気が済むまで」。岡本が高校時代に自主練習で黙々とバットを振っていたことを知り、「岡本さん以上になるには、以上の練習が必要」という。

 専用金属バットに14本ヒビを入れてしまった規格外のパワーに加え、今は下半身をスムーズに回す柔らかい打撃に取り組んでいる。「右中間、左中間に大きな当たりを打つのが理想です」。どこにでも放り込む。14年の選抜で2発を放った先輩を追いかける。大舞台で「岡本2世」の称号を、本物にするつもりだ。

(宮本圭一郎)

前川右京(まえかわ・うきょう) 2003年(平成15年)5月18日生まれ、16歳。三重県津市出身。白塚小1年から「白塚バッファローズ」でソフトボールを始め、一身田中では「津ボーイズ」に所属。高1春から5番、同夏から4番。外野手兼一塁手。175センチ、88キロ、左投げ左打ち。