2020.2.10 13:00

【球界ここだけの話(1879)】1月31日が20歳の誕生日、中日・山本が味わった“勝利の美酒” 

【球界ここだけの話(1879)】

1月31日が20歳の誕生日、中日・山本が味わった“勝利の美酒” 

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サンスポ記者の球界ここだけの話
中日・山本

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 し烈な開幕1軍争いが繰り広げられている中日の北谷キャンプ。投手陣の中で存在感を示している一人が、初の春季キャンプ1軍スタートを勝ち取った3年目右腕の山本拓実投手(20)だ。

 初実戦となった4日の紅白戦では2回2安打無失点。初対外試合となった8日の阪神戦(北谷)では“開幕投手”を託され、3回2安打無失点と好投を続けている。

 「1年目の春に高卒投手3人(清水と石川翔)で2日間だけ1軍の練習に参加させてもらったときは、緊張して周りも何も見えなかった。去年も読谷(2軍)から参加して、自信や余裕がなかった。今年は周りが気になることもなく、自分のやるべきことに集中できています」

 9試合に登板した昨季はプロ初勝利を含めて3勝。本格的に1軍でプレーをしたことで球威や細かい制球力の必要性を感じ、取り組むべきことが明確になったほか、周囲との関係を深く築けたことで精神的にも落ち着いて練習に取り組めている。

 過去2年と異なるキャンプインを迎えた理由がほかにもある。山本の誕生日は1月31日。高卒3年目で、成人として迎える初めての球春だ。

 「今まではお酒を飲めなかったけど、休み前(4日)に飲んでみようかな…と。最初の“勝利の美酒”になれば、すごくいいですね」

 紅白戦で好投するモチベーションになっていた。その夜は事前に差し入れでもらっていたオリオンビールを、3日に誕生日を迎えたばかりの同級生・伊藤康と分け合い、乾杯。その後は先輩投手陣にも酒席に誘ってもらった。若年層のビール離れも叫ばれるなかで「おいしかったですよ」と笑顔だ。

 「いつでも投げられる準備はしてきたので、とにかく試合で投げて信頼を勝ち取っていくだけだと思います」

 開幕1軍を大前提に、シーズンを通してのフル回転を目指す。9年ぶりのリーグ優勝、そして13年ぶりの日本一に貢献したときには、最高の“美酒”が待っている。(須藤佳裕)