2020.1.27 13:00

【球界ここだけの話(1866)】キャンプ1軍スタートの中日D4位・郡司、スカウトも唸る好リードの原点は…

【球界ここだけの話(1866)】

キャンプ1軍スタートの中日D4位・郡司、スカウトも唸る好リードの原点は…

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中日のドラフト4位・郡司

中日のドラフト4位・郡司【拡大】

 将来の4番候補、中日のドラフト1位・石川昂弥内野手(18)=東邦高=はキャンプ2軍スタートが決まった。ルーキー野手でただ一人、1軍・北谷スタートとなったのは、そのドラ1と新人合同自主トレでペアを組み、キャッチボールや屋外での打撃練習で一緒に汗を流していた同4位・郡司裕也捕手(22)=慶大=だ。

 4年秋はチームを主将としてまとめ、リーグ制覇から神宮大会優勝へと牽引(けんいん)した。リーグ戦で3冠を達成した打撃力もさることながら、剛柔さまざまなタイプの投手陣それぞれの持ち味を引き出したリード面も評価が高い。米村チーフスカウトは明かす。

 「1、2点差の満塁の場面で2ボールから低めへの変化球を要求したりするんですよ。なかなかできることじゃない」

 投手出身スカウトの目をも丸くさせる大胆さだ。仮に押し出しとなり1点差、あるいは同点になったとしても、後続を抑えればいい、という自信の表れ。同時に投手陣からの信頼の厚さを物語る一幕として記憶に残っているという。

 「外角低めでも同じコースにスライダーを3球続けたらさすがに捉えてくるみたいな。同じコースに同じ球種は2球までみたいなことも“そこ”から学んだ気がします」

 仙台育英高時代から日の丸に袖を通し、大舞台で多くの経験を積んだ郡司の原点は野球ゲーム「パワプロ」。「バーチャル野球とリアル野球の比較」と題した卒論でも研究道具として用い、選手寮「昇竜館」にもコミュニケーションツールとして持ち込んだ。

 幼少期から、たとえゲームでも打たれたくない。抑え込む術を考えるとバーチャル野球の世界でも「内角高めへの直球から外角低めへの変化球」のようなセオリーにいきつき、繰り返すうちに染みついていった。

 「パワプロキャラみたいになってますよね。そういえばこの寮、オンライン対戦ができないんですよ…」

 新生活では通信環境の関係で、日本中の猛者たちから配球を“勉強”することができずガックリ。そのぶん、北谷で過ごすリアル野球は、体をいじめ抜いて技に磨きをかけていく。(須藤佳裕)