2020.1.26 13:53

【球界ここだけの話(1865)】阪神・西勇輝が常夏の島で語った2020年シーズンへの思い

【球界ここだけの話(1865)】

阪神・西勇輝が常夏の島で語った2020年シーズンへの思い

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サンスポ記者の球界ここだけの話
ハワイで自主トレする阪神・西勇

ハワイで自主トレする阪神・西勇【拡大】

 常夏の島でも1月は雨期。今年は太陽が雲に隠れ、雨の降る日が多かった。昨年末から20日まで約1カ月間、ハワイで初の単独自主トレを行った西勇輝は2020年シーズンへ強いこだわりを語っていた。

 「(こだわりたいのは)やっぱりイニング。(チームは)完投が少ないと思う。分業制が進んですごい大変なのは分かるし、完投がいかにしんどいかはめちゃめちゃ分かる。でも平均イニング数が少ない。ここがポイントだと思う」

 オリックスからFAで阪神に移籍した昨季は開幕から先発のローテを守り、26試合の登板でチーム最多の10勝(8敗)。そのうち完投は1試合だったが、投球回数はチーム最多&キャリアハイの172回1/3で、1試合平均にすると6・6回だ。他の投手で完投したのは、自己最多の9勝を挙げた青柳、昨季限りで引退したメッセンジャー、ガルシア、岩田の5人でそれぞれ1回ずつ。規定投球回を達成した投手に限れば、西と青柳のみ。故障者が出るなど、先発のローテーションが固定できなかった影響もあるが、自身も含め先発投手全体で平均イニングの底上げができれば、ブルペン陣の負担軽減だけでなく、個々のレベルアップにもつながるというわけだ。

 「1回完投したから『よし』となってもダメ。そうじゃなくて、1年間の平均イニング数が1イニングでも伸びたら全然違う。1人だけでも1イニング伸びたら25試合で25イニング。それが3人、4人とかなったらね。中継ぎのイニング数も減るし。だったらもっと大事なところで投入できただろうなと」

 虎2年目を迎え、周りを見れる余裕が今まで以上にできたこと。そして自分が中心となって支えていかないといけないというエースとしての覚悟からそんな言葉が口からついて出た。さらに昨年、鉄壁の救援陣を築いたジョンソンやドリスの退団で危機感もある。

 「ジョンソンなんて、あんだけ安定したピッチャー。それが一気に抜けるとなったら不安やけど」

 そんな気持ちもある一方でこう続けた。「僕はオリックスの時にベテランが6人もローテーションにいて若手が入る余地がなかった。自分はどこに滑り込んだらいいんだと。それが2人(ローテから)抜けて、後輩からしたら俺がいっていいんだと。俺はそう思っての3年目で(ローテを)つかんだ。それを(今の阪神では)誰がつかみにくるのか、すごい期待している。ガツガツいった方がいい。俺が奪うんだと。ガツガツしたやつが来てほしい」。若手時代に必死でチャンスをものにした経験があるからこそ、若い選手にハッパをかけ、期待を寄せた。

 チームは昨季3位でフィニッシュ。今季はリーグ優勝、日本一という最高の景色を見るために、2月1日の春季キャンプから心身ともに万全な状態へと仕上げていく。(織原祥平)