2020.1.14 14:05

【球界ここだけの話(1856)】ヤクルト・奥川ら新人に「Helping」講習会

【球界ここだけの話(1856)】

ヤクルト・奥川ら新人に「Helping」講習会

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
完成した義手で字を書くヤクルト・奥川

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 プロ野球の新人合同自主トレーニング期間中には、練習以外にも各球団による座学が行われている。ヤクルトが今年、社会貢献活動の一環として実施したのが、「Helping Hands Program」だった。

 Helping-は2006年から米国で始まったプログラムで、過去に3万個を超える義手を作成し、約80カ国の人々に無償で送っている。義手のニーズは高く、世界で30万人以上が必要としているといわれているという。プロ野球球団の講習会としては初めての実施で、新人選手の社会貢献に対する意識を高める狙いがあった。

 練習後の午後5時から始まった講習会は約2時間。社会貢献の意味や自分ができることを発表しあった上で、新人選手6人で役割分担しながら義手を制作し、実際に試着した。

 新人選手には新鮮な体験になったようだ。D1位・奥川(星稜高)は「小さなことからでも良いので、これから社会貢献をやっていきたいなと思いました」と真剣な表情。D5位・長岡(八千代松陰高)は「小さいことでも喜んでくれる人がいると分かった」と話し、D6位・武岡(八戸学院光星高)は「自分のできることからやっていきたい」と前を見据えた。

 ヤクルトでは昨年末、村上が熊本城復旧のためにプロ2年間での本塁打数、打点数に応じて決めた計86万円を寄付した。契約更改で来季から本塁打を1本打つごとに一定額を寄付すると表明しており、それに先駆けて行動を起こした形だった。中継ぎ右腕の近藤はオリックス時代の2009年から「投球1球につきポリオワクチン5本分」と決め、ミャンマーやラオスなどの子どもたちに寄付している。

 いつかは自分たちも。社会貢献を考えるうえで、貴重な体験になったはずだ。(長崎右)