西は年始にハワイの名所・ココヘッドに登る。雄大な景色に胸も高鳴る(西選手提供)【拡大】
【ホノルル(米ハワイ州)11日(日本時間12日)】エースとして優勝へ導く! 阪神・西勇輝投手(29)が当地の学校「ミッド・パシフィック・インスティチュート」の野球場で自主トレを公開。虎移籍後2年目のシーズンを前に「全員を背中で引っ張れるピッチャーになる」とエースの自覚を口にした。抜群の安定感を披露した昨年からよりバージョンアップし、虎を15年ぶりとなるセ・リーグ優勝へ導く。
空は曇り、強風が吹いてヤシの葉が大きく揺れた。常夏ハワイらしくはなかったが、汗を流す西の表情は充実感からか晴れ晴れ。虎2年目の目標を問われると、キッパリと自覚を口にした。
「やっぱりエースとして、確立したポジションで、全員を背中で引っ張れるピッチャーになること。それは周りが決めること。『俺がエースや』っていえない分、結果で出すしかない」
オリックスからFA移籍した昨季は先発ローテの一角を守って26試合に先発し、チーム最多の10勝(8敗)、防御率2・92。1年が過ぎ、状況は変わった。昨年、開幕投手のメッセンジャーは現役引退。新たにエースとなり、危機感と責任感をより強く持っている。
「(柱となる投手は)今年は誰もいない。自分が“よーいドン(開幕)”から軸といわれている。態度、後ろ姿、立ち振る舞い。それを見せていかないといけない。すごく大事なことかなと感じている」