7年契約を結んだ柳田。色紙に「“生涯”ホークス」とはっきり記した (撮影・村本聡)【拡大】
ソフトバンク・柳田悠岐外野手(31)が25日、ヤフオクドームの球団事務所で契約更改交渉に臨み、日本球界最長に並ぶ7年契約を結んだ。来季は現状維持の年俸5億7000万円プラス出来高払い。4年間は獲得した出来高が翌年の年俸に加算され、さらに出来高が上乗せされる仕組みで、4年後に残り3年間の契約を見直す。仮に来季年俸が7年間続くとすれば、約40億円に達する超大型契約。米球界挑戦を封印して「生涯ホークス」を選んだ。
覚悟は決まった。柳田は笑顔で、チームカラーの黄色のネクタイに触れた。「買ってきました。そういうコーディネートです」。来季から7年の大型契約で、「生涯ホークス」を宣言した。
「来年、海外FA権も取れないので。これも運命。これが僕の人生かなと思いました」
もともと来季までの3年契約を結んでいた。順調なら来季中に海外フリーエージェント(FA)権を取得。米球界挑戦も視野に入れていた。だが今季は左膝裏の肉離れで4カ月離脱し、出場わずか38試合。権利取得が先に延びたところで、球団から7年契約を提示された。「結構考えて、周りの人にも相談した」と悩んだ末に決断した。
「流れとか運命とか、めっちゃ信じるので。今年は何もしていない。そんな選手をこんなに評価していただいたので、そこが一番の決め手です」
海外挑戦は封印も、大リーガーに匹敵する長期契約となった。7年は松中信彦(元ソフトバンク)と則本昂大(楽天)に並ぶ日本球界最長。来季年俸は現状維持の5億7000万円プラス出来高払いで、巨人・菅野の6億5000万円に次ぐ現役2位だ。