2019.12.25 05:03

巨人戦力外・森福が引退決断 今後の拠点は福岡へ「いつかは野球に携わる仕事を」

巨人戦力外・森福が引退決断 今後の拠点は福岡へ「いつかは野球に携わる仕事を」

特集:
移籍・退団・引退
昨年6月、古巣・ソフトバンクとの交流戦で登板する森福。“左キラー”として活躍した救援左腕が引退を決断した

昨年6月、古巣・ソフトバンクとの交流戦で登板する森福。“左キラー”として活躍した救援左腕が引退を決断した【拡大】

 今オフに巨人から戦力外通告を受けた森福允彦投手(33)が現役引退を決断したことが24日、分かった。ソフトバンク時代に不動のセットアッパーとして活躍し、2013年の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも日本代表として出場したが、16年オフにフリーエージェント(FA)権を行使して、移籍した巨人では結果を残せずに苦しんだ。救援左腕はトライアウトも受けたものの、NPBからのオファーは届かず、第2の人生を歩むことを決めた。

 後悔や未練はない。最後は晴れやかな気持ちで、ユニホームを脱ぐ。森福が現役引退を決めた。

 サンケイスポーツの取材に「13年もできると思わなかった。ホークスで育ててもらい、ジャイアンツに貢献できなかったのが心残りですが、両球団には感謝しかありません。いろんな方と出会えて、ここまでやってこられました」と語った。

 ソフトバンク時代の2011、12年に2年連続で60試合登板。変則のスリークオーター投法で“左キラー”と呼ばれた。13年には日本代表としてWBCに出場。16年オフに2年総額4億円の大型契約で巨人にFA移籍したが、昨季は2試合、今季は7試合の登板に終わった。今年7月以降は1軍昇格がなく、10月1日に戦力外通告を受けた。

 「このまま終わったらユニホーム姿をファンの皆さんに見せられず終わってしまうかもしれない」と、11月12日に開催された12球団合同トライアウトに参加し、2奪三振で無失点。オーストラリアや台湾の海外チームからのオファーはあったが、NPB球団からは届かず、自身で引退の決断を下した。

 「チョメ」の愛称と明るい性格で慕われた。17年に球団ワーストの13連敗を記録した際には、ソフトバンク時代の大型連敗の経験をもとに主将・坂本の相談に乗るなど、仲間思いの選手だった。ファンからのサインの要望には、いつも快く応じていた。

 今後は東京から福岡に拠点を移す。「新しい生き方を探しながら、いつかは野球に携わる仕事ができればいいなと思います」と森福。次なる夢を探し、新たな人生を歩む。 (谷川直之)

■森福 允彦(もりふく・まさひこ)

 1986(昭和61)年7月29日生まれ、33歳。愛知県出身。豊川高からシダックスを経て2007年に大学生・社会人ドラフト4巡目でソフトバンク入団。4年目の10年に初勝利を記録。17年にFAで巨人に移籍し、今オフに巨人から戦力外通告を受けた。13年WBC日本代表。172センチ、70キロ。左投げ左打ち。独身。今季年俸8400万円。

  • ソフトバンク時代の森福允彦
  • 森福の年度別登板成績