2019.12.21 16:22(2/3ページ)

近大の“糸井2世”佐藤輝明、今年ラスト実戦で会心ヒット

近大の“糸井2世”佐藤輝明、今年ラスト実戦で会心ヒット

 1年の締めくくりは技ありヒットだ。レフトフライ、強烈なピッチャーライナーときて、3打席目は鮮やかな流し打ちでレフト前ヒット。「広角に打てるのは、この先を考えてもいいことだと思う」。関西学生リーグ戦でも右寄りの“佐藤シフト”を敷かれることも多いが、年内最後の打席で引っ張りだけではないことを改めて示した。

 187センチ、92キロの頑丈な体で50メートル走6秒0の俊足、遠投100メートル超の強肩。大学の大先輩・糸井(阪神)を彷彿とさせる佐藤の、最大の魅力はやはり長打力。大学1年秋の関西学生リーグ・関大戦で、南港中央球場の右翼防護ネットを超えた150メートル弾は「これまで見たことがない。パワーはすごい」(田中秀昌監督)と語り草に。リーグ戦3年間・6季で11発をマーク。昨秋の明治神宮大会の筑波大戦では左翼席へ放り込み、全国デビューも飾った。

 仁川学院高時代は通算20発を放ったものの、県4回戦が最高の無名選手。しかし、父・博信さん(52)は1990年前後に86キロ級の日本代表クラスで活躍した柔道選手で、DNAが大学での鍛錬で開花した。

 今年は6月の全日本合宿で右ひじ痛。さらに「フライボール打法などいろいろ試したがうまくいかず」今秋リーグ戦は打率・188と絶不調だったが、立て直して勝負の来年は最高の自分を見せる。田中監督も「もう少し下半身をうまく使って自然な打ち方ができるように。3拍子揃った素材はそういないのだから」と期待している。

 「今まで以上の成績を残して、チームに貢献する。ドラフト1位はプロに行きたい選手全員が目指していると思う」

 年末年始も走り込みなどを続け、来年2月の和歌山・田辺キャンプなどで準備万端に。関西に現れた本格スラッガーの年になる。(宮本圭一郎)

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