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【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】不思議な人事あり…掛布雅之氏の再雇用は矢野監督の求心力にも影響

【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】

不思議な人事あり…掛布雅之氏の再雇用は矢野監督の求心力にも影響

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「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記
OB総会の懇親会に出席し阪神・近本光司(右)を激励する掛布雅之氏

OB総会の懇親会に出席し阪神・近本光司(右)を激励する掛布雅之氏【拡大】

 矢野監督の“孤立化”まで心配される事態となれば、電鉄本社としても何か手を打たなければなりませんね。「藤原オーナーが掛布氏の再契約を決断した理由の背景にはこうしたさまざまな人間模様があったからだ」と指摘する関係者がいますね。

 ただ、掛布氏が最終的にどのようなポストに就くのか。まだ予断を許しませんね。当初、電鉄本社は掛布氏に対して、甲子園球場のロイヤルスイート(年間ボックス席)の“ホスト役”のようなポストを提示したようです。しかし、甲子園球場での接待役としてだけの仕事となれば「まるでおとこ芸者やんか」という声が早くも出ています。掛布氏側も強く難色を示したと噂されています。

 逆に球団の人事権を握れるようなポストとなれば、球団や矢野監督にとっては厄介な存在になりかねず、お家騒動の火種となる心配もあります。一度は退団の決断を下した球団首脳としても、本社の奥の院で掛布氏がにらみを効かせているとなれば、神経を使わざるを得なくなります。重要ポストになればなるほど生きた心地はしなくなりますよね。

 現在進行形で電鉄本社と掛布氏側の折衝は続いているようです。着地点はどこにあるのか。いや着地点は果たしてあるのでしょうか。でも、よくよく考えてみれば阪神球団がそのまま掛布氏との契約を来季以降も“現状維持”で継続しておけば何ら問題もなく、頭を悩ませる必要もなかったのではないでしょうか。阪神タイガースは本当に普通の物差しでは測れないことが起きる球団ですよね。でも、だから面白くて嫌いになれない球団なのでしょうか…。(日曜掲載)

植村 徹也(うえむら てつや)

1990(平成2)年入社。サンケイスポーツ記者として阪神担当一筋。運動部長、局次長、編集局長、サンスポ特別記者、サンスポ代表補佐を経て産経新聞特別記者。阪神・野村克也監督招聘(しょうへい)、星野仙一監督招聘を連続スクープ。ラジオ大阪(OBC)の金曜日、午後10時から「NEWS TONIGHT いいおとな」『今日のトラコーナー』」や土曜日午後7時40分からの「まさとと越後屋のスポーツ捕物帖」に出演中。「サンスポ・コースNAVI!」ではゴルフ場紹介を掲載、デジタルでも好評配信中。

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  • OB総会懇親会で乾杯する左から阪神・川藤OB会長、藤原オーナー、矢野監督