2019.12.15 18:00(3/5ページ)

【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】不思議な人事あり…掛布雅之氏の再雇用は矢野監督の求心力にも影響

【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】

不思議な人事あり…掛布雅之氏の再雇用は矢野監督の求心力にも影響

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「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記
OB総会の懇親会に出席し阪神・近本光司(右)を激励する掛布雅之氏

OB総会の懇親会に出席し阪神・近本光司(右)を激励する掛布雅之氏【拡大】

 実は掛布氏の退任は昨年のシーズンオフの契約更改の席で“確定”していました。球団首脳から本人に対して「契約は来季までといたします」と通告されていたのです。SEAとして2年契約が満了する2019年シーズンをもって退任、そのまま球団からも退団するという方針は1年前から両者の“合意事項”だったのです。当然ながら球団側は親会社である阪神電鉄本社の了承もとった上で通告していて、既定路線通りの人事だったはずです。

 ところが、驚くべきことに球団からの退団が表面化した直後、つまり9月中から「掛布氏の再雇用」という動きが電鉄本社内に生まれたのです。もう一度、念を押しますが、球団は阪神電鉄本社の関連子会社です。なのでタイガースの重要な人事の決裁権は電鉄本社にあるのです。つまり阪神電鉄本社は一度、球団で契約を打ち切り、それを本社で再契約する-という不思議な“人事異動”を行おうとしているわけですね。

 「本社で契約したって仕事はタイガース関連のことだけやろ。掛布氏に電鉄の業務を委託するはずもないし…。それほど評価しているのなら最初からタイガースでの契約を継続していればよかっただけのことやんか。なんでまたタイガースで契約を打ち切って、本社の契約に切り替える必要があるんや」とは阪神OBの言葉です。誰が考えても不思議な人事と言わざるを得ないですね。

 一連の人事を決めたのは藤原崇起オーナーですね。掛布氏の本社再雇用が表面化した際、電鉄本社会長でもある藤原オーナーは「(掛布氏は)野球に対して情熱を持っておられる。色々なことをわかりやすく話をされる。みんな『面白いな』と思っていただける。そういうふうな仕事で何かできないかというご相談をさせていただいています」と話しています。

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  • OB総会懇親会で乾杯する左から阪神・川藤OB会長、藤原オーナー、矢野監督