2019.12.11 05:01(1/2ページ)

【記者とっておきの話】店一軒を飲み干した勢いで世界を制した侍ジャパン

【記者とっておきの話】

店一軒を飲み干した勢いで世界を制した侍ジャパン

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シャンパンファイトに臨む稲葉篤紀監督(右)=東京都内(撮影・福島範和)

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 下戸を通す野球日本代表・稲葉篤紀監督の杯にも、なみなみと酒が注がれた。一瞬のためらいの後、音頭をとったのは会沢(広島)だったという。無礼講の“イナバコール”に押され、指揮官も豪快に、飲めぬ酒をあおった。

 国際大会「第2回プレミア12」の初戦(対ベネズエラ)を2日後に控えた11月3日夜のことだ。台湾北西部の中核都市、新竹(シンジュー)。静かな町にある一軒の焼き肉店で、チームの決起集会が行われた。

 「松田さん(ソフトバンク)が仕切ってくれて『食べてる?』『飲んでる?』と気を使ってくれました。会沢さんは盛り上げ役。あまり話す機会がなかった人とも打ち解けて、チームが一つになったと思う」と今永(DeNA)は振り返る。

 若い侍たちのパワーはすさまじかった。ビールはあっという間に底をつき、店員が姉妹店まで調達に走ったほど。まさに店一軒を飲み干した勢いそのままにチームは1次ラウンドで3連勝し、東京に戻っても『ONE TEAM』で10年ぶりの世界一をつかんだ。

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