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【虎のソナタ】選手と記者の「推定」ドラマ

【虎のソナタ】

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契約更改し、上機嫌の新庄。発言は常に度肝を抜いていた

契約更改し、上機嫌の新庄。発言は常に度肝を抜いていた【拡大】

 その年、シーズン中の6月20日に平尾博司内野手との交換トレードで西武から加入した谷中投手は25試合に登板して、7勝3敗と活躍したのですが、12月5日の契約交渉後は「思っていたより…」と肩を落として会見。報道陣は600万円増の2850万円と「推定」しました。ところが数日後、堀と顔を合わせた谷中投手が「さすがに、あれは低いですよ」。関係者にも取材すると、実際はかなり上の金額でした。

 「あの年は野村(克也)監督が辞任して、星野(仙一)さんが新監督になる激動のオフで。12月5日は野村沙知代さんが(脱税容疑で)逮捕された日。契約更改の取材どころじゃなくて、僕も東京のノムさんの家の前に張り付いていました」

 もちろん球団関係者もドタバタ。普段のような「推定」の作業ができていなかったのです。

 「実際より高く言うやつもおるデ」

 割り込んできたのはビヤ樽編集委員三木建次です。1995年から97年にかけての新庄剛志がその人。新年俸が4900万円になった95年オフは「5000万円? もっと上」。5700万円になった96年は「6000万円? うん。超えた」。これには同僚が「なんで新庄だけあんなに上がるんですか」と反発し、あわてて球団関係者が実際の年俸を発表する騒ぎにもなりました。

 「高い方が格好いいから、て言うてたわ」

 いまは総じてみんな真面目です。4年連続ダウンとなった藤浪も「制限いっぱいです」と自らダウン幅を明かしました。来年は、「大台? 戻りました」という推定の材料の言葉を藤浪から聞きたい。近本からも「大台? ご想像にお任せします」という1億円を否定しない言葉が聞けますように。そうなったときは、阪神が優勝しているはずだから。

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