2019.12.6 13:06

【球界ここだけの話(1820)】“体力のバケモノ”巨人・石井コーチ、発想力の源泉は情報収集

【球界ここだけの話(1820)】

“体力のバケモノ”巨人・石井コーチ、発想力の源泉は情報収集

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サンスポ記者の球界ここだけの話
巨人・石井琢朗野手総合コーチ 

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 先日、巨人に今オフから加入した石井琢朗野手総合コーチ(49)にインタビューする機会に恵まれ、取材構成を担当した。ここでは、残念ながら本編に入りきらなかった石井コーチの「発想力」の話を記したい。

 11月の宮崎秋季キャンプでは早速、ティー打撃でソフトボールを打たせるなど新しい練習法を取り入れた。原監督も今季まで在籍したヤクルトでの指導を見て「ティーの上げ方、指導の仕方がとてもよかった」とたたえている。その豊かな発想力の源泉を問うと、こんな答えが返ってきた。

 「状況判断がしっかりできるか、ということでしょうね」

 聞き手としては独自の練習論や打撃論に話がつながるかと想定した質問だっただけに、やや意外な返答だった。一体どういうことか。石井コーチが続ける。

 「(選手時代は)試合でも相手の守備位置や状況を見て『隙あらば何かやってやろう』と考えていた。クセですね。そういうところが発想力に結びついてくると思う」

 つまり、ティー打撃でソフトボールを打たせるのも、長竿で素振りさせるのも、変わった練習法ではあるが、単に“虎の巻”に沿った指導をしているのではない。すべては選手の状態やクセ、長所や短所を瞬時に見抜いたうえでの状況判断の結果、ということなのだ。

 思えば宮崎キャンプでは「全員に投げようと思って。投げていて見えてくるものもある」と特打で打撃投手としてマウンドに立ち続けた。プロ入り4年目で野手に転向するまでは投手としてプレーしていたとはいえ、全体練習に加えて毎日1時間も投げ続けるのは並大抵ではない。ある若手野手は「体力のバケモノです。普通は毎日あんなに投げられない。本当にすごいと思います」と目を丸くしていたが、それも状況判断のための情報収集だったのだろう。

 今後は選手それぞれにさらに適したメニューを用意し、取り入れていくという。来年2月の春季キャンプではどんな練習が行われるのか、今から楽しみだ。(伊藤昇)

■インタビュー詳細

https://www.sanspo.com/baseball/news/20191126/gia19112605030004-n1.html