“高地トレ”を行っていることを明かした岩田。富士山まであと少しだ【拡大】
阪神・岩田稔投手(36)は4日、現状維持の3800万円でサイン。来季に向けて“高地トレ”を導入していることを明かした。
良かった年、苦しんだ年、いろんなシーズンを過ごしてきたベテラン岩田ならではの公表だ。
「14年やってきて、初めての現状維持です」
3800万円からの増減はなし。ただ、春先からローテの一角を担った働きは貴重だった。3勝4敗、防御率4・52という数字より、14試合すべて先発で77回2/3投げたという数字に、復活気配が見え隠れする。4月18日のヤクルト戦(神宮)では4年ぶりの完投も。
「でも、現状維持は衰退なので…。まだまだやれると思っています」
言い切った背景には、新たに取り入れたトレーニングの効果がある。10月末から大阪市内の高地トレジムに通い、低酸素環境でのトレーニングを続けている。
「走ること中心ですが、汗のかき方とかが全然違います。30分走って、(屋外を走るより)効果が4倍あるんです」
空間をまるごと酸素の薄い高地環境にすることで細胞が活性化し、運動効果がアップする。日を追うごとに低酸素のレベルを上げている岩田は、前日には標高3600メートルの酸素濃度まで到達。日本一の富士山(3776メートル)まであと少しだ。