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【ダンカンが訪ねる昭和の侍】萩原康弘さん、巨人入団の裏にマージャン

【ダンカンが訪ねる昭和の侍】

萩原康弘さん、巨人入団の裏にマージャン

昭和48年10月11日の阪神戦で逆転3ラン。萩原さん(手前)は両手を挙げて喜んだ

昭和48年10月11日の阪神戦で逆転3ラン。萩原さん(手前)は両手を挙げて喜んだ【拡大】

 サンケイスポーツ「虎の通信簿」でおなじみのダンカン氏(60)が、このオフも昭和の時代を彩った名バイプレーヤーを訪ねます。第1回はV9時代後半に巨人でプレーした萩原康弘さん(72)。新元号「令和」が制定され、前人未到の400勝投手、カネやん(金田正一氏)が逝った。昭和は遠くなりにけり…。いや!! どれほど時間が過ぎようが、昭和の侍たちのたくましき姿は今も輝きを失っていないのだ。

 JR目白駅から徒歩1分の場所にその店はあった。「CAFE HAGI」。店内の壁には、巨人のV6~V9の日本一のペナントが飾られている。

 平日の昼下がり。お客さんは学習院大でドイツ語の教鞭(きょうべん)をとるソフトバンク・柳田命の美人教師。かつて余命宣告まで受けた人工透析8年目に入る野球好きの男性…。そう、HAGIには老若男女、人種や職業など、いっさいの境が存在しないのだ。

 そこにあるのは、ただ一つ「野球好き!!」ということだけ。そのHAGIのマスターは、ハギさんこと萩原康弘さんだ。

 通算217安打、20本塁打と数字が示すように決して強打者ではなかった。しかし、ハギさんの一打は最後にジワジワと効いてくるボクシングのボディーブローのように相手選手を苦しめたのだ。特に阪神ファンの俺は、少年時代にその苦しみをまともに味わった。「V6~V9って王、長嶋、高田、末次、森と超スーパースターぞろい。出番がないのに、よく巨人に入団しましたね?」と昔のお返しでチクリ。

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  • ダンカン氏(右)は、萩原さん(左)がマスターを務める目白の喫茶店を訪問。店内には巨人V9のペナントが飾られている(撮影・樋口航)