2019.11.20 13:30

【球界ここだけの話(1804)】プレミア12で存在感を示した西武・秋山、東京五輪で金メダルに挑む姿が見たい

【球界ここだけの話(1804)】

プレミア12で存在感を示した西武・秋山、東京五輪で金メダルに挑む姿が見たい

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侍ジャパン
サンスポ記者の球界ここだけの話
メキシコ戦後、ベンチ前で選手たちを迎えた西武・秋山=東京ドーム(撮影:11月13日)

メキシコ戦後、ベンチ前で選手たちを迎えた西武・秋山=東京ドーム(撮影:11月13日)【拡大】

 2009年の第2回WBC以来、日本代表が10年ぶりの世界一奪還を成し遂げて「プレミア12」は閉幕した。MVPに輝いた鈴木(広島)、“侍フェラーリ”として塁上を席巻した周東(ソフトバンク)らの活躍もさることながら、グラウンドに立たずして存在感を放ったのが、西武の秋山翔吾外野手(31)だった。

 秋山は大会開幕直前の10月31日に行われた強化試合・カナダ戦(沖縄)で死球を受けて、右足薬指を骨折。無念の離脱となったが、日本開催の2次ラウンド以降はすべて球場で生観戦。試合前はベンチ裏に姿を現し、チームメートを和ませた。決勝の韓国戦ではテレビ中継のゲスト解説を務め、山田哲(ヤクルト)が逆転3ランを放つと、「苦しんでいた姿を見ていたので、うれしかった。前日の第1打席のヒットから『構えの力感が抜けた』と本人と話していました」と明かした。最多安打を4度獲得した希代の安打製造機には、シーズン中も上林(ソフトバンク)、若林(巨人)らが教えを請うなど、球団の枠を超えて信奉者は多い。稲葉監督も「翔吾はオフの間も電話でジャパンのことを唯一相談できる選手。首脳陣と選手の架け橋、そういう大きな役割をしてほしい」と話し、一選手を超えた存在となっている。

 だが、秋山は沖縄での合宿中に「自分のレベルがどれだけ通用するのか知りたい。最高峰の舞台で戦いたいという思いが強くなっていきました」と、海外FA権を行使してメジャー移籍を目指すことを表明した。MLBは過去の大会にメジャーリーガーを派遣しておらず、移籍が成立すれば、同じく今オフの米移籍を目指す菊池涼(広島)、筒香(DeNA)、山口(巨人)とともに来年の東京五輪出場は絶望的となる。

 事情は大きく異なるが、今年の7月にはパ・リーグ首位のソフトバンクから、モイネロとグラシアルがキューバ代表として国際大会に出場するため、約1カ月離脱した。メジャーの契約にはさまざまな条項が盛り込まれる。ならば…無理は承知で「東京五輪出場」を盛り込むことはできないものか。秋山自身もメジャー移籍を目指す一方で「代表は選ばれるだけで財産。代表でプレーすることは本当に楽しい」と話している。一ファンとして自国開催かつ、二度と行われない可能性もある五輪野球で、投げては山口が好投。1番の秋山が安打で出塁し、菊池涼が犠打で送って筒香が返す。紛れもない「最強の侍ジャパン」で、悲願の金メダルに挑む姿が見たい。(花里雄太)