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【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】鳥谷が提示する強気な2つの条件 売り手市場でDeNA、広島、西武、ロッテなどが調査

【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】

鳥谷が提示する強気な2つの条件 売り手市場でDeNA、広島、西武、ロッテなどが調査

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「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記
海外FAで大リーグ移籍を進める西武・秋山

海外FAで大リーグ移籍を進める西武・秋山【拡大】

 さらに以前のコラムで書いた通り、FAやポスティング市場の動向によって二遊間のポジションがポッカリと空いてしまう球団も有力候補になります。例えばポスティングシステムでの大リーグ移籍を模索する菊池涼が抜けるなら広島は二遊間に不安が生まれます。FA移籍が決定的な鈴木大地の抜けるロッテもそうです。秋山が海外FAで大リーグ移籍を進める西武は外崎の外野コンバートならば二塁が空きます。西武の本拠地・埼玉は鳥谷の故郷でもあります。阪神と同じ関西に本拠地を置くオリックスも遊撃の安達に健康的な不安要素があります。人気面での貢献も期待できる鳥谷獲りに動いても不思議ではありません。

 こうやって球界事情を見ると、鳥谷については買い手市場ではなく、売り手市場であることが浮かんでくるのです。売り手市場とは「売り手」に優位な市場であることを意味します。つまり“就活”をしている鳥谷が優位な状況だ…というわけです。ならば2年契約&シーズン80試合以上の出場機会-をエージェント側が提示していても何ら不思議ではなくなるわけですね。

 最終的な移籍先決定はFA&ポスティング市場が落ち着いてからになるのかもしれません。逆に鳥谷側からすれば焦って早めに決めることは条件的に損をするのかもしれません。鳥谷が最も欲するのは今季の阪神でかなわなかった出場機会、すなわちスタメン出場の試合数でしょう。新天地選択の決定打はいかに試合に出られるか、という考察になるはずです。なので菊池涼や秋山、鈴木大地らがどこに落ち着くかで決まるのかもしれません。

 若手の躍動する安芸タイガータウン、そして移籍先を模索する鳥谷…。それぞれが迎えた秋の景色は味わい深いものですね。阪神タイガースが新たな歴史のページを開いたことが身に染みる今日この頃です。(日曜掲載)

植村 徹也(うえむら てつや)

1990(平成2)年入社。サンケイスポーツ記者として阪神担当一筋。運動部長、局次長、編集局長、サンスポ特別記者、サンスポ代表補佐を経て産経新聞特別記者。阪神・野村克也監督招聘(しょうへい)、星野仙一監督招聘を連続スクープ。ラジオ大阪(OBC)の金曜日、午後10時から「NEWS TONIGHT いいおとな」『今日のトラコーナー』」や土曜日午後7時40分からの「まさとと越後屋のスポーツ捕物帖」に出演中。「サンスポ・コースNAVI!」ではゴルフ場紹介を掲載、デジタルでも好評配信中。

CS日程へ

  • 現役続行を目指す阪神を退団した鳥谷
  • 阪神・井上コーチの指導を受ける阪神・木浪(左)と北條
  • ブルペンでの投球練習に臨む阪神・望月にアドバイスを送る阪神・山本昌臨時コーチ
  • ポスティングシステムで米大リーグ移籍を目指す広島・菊池涼