2019.10.27 12:20

【球界ここだけの話(1781)】セ・リーグのDH制導入について広島のキーマンに聞いた

【球界ここだけの話(1781)】

セ・リーグのDH制導入について広島のキーマンに聞いた

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サンスポ記者の球界ここだけの話
DH制導入を歓迎する広島・松山

DH制導入を歓迎する広島・松山【拡大】

 日本シリーズに4連敗で敗退した巨人・原辰徳監督(61)が「パ強セ弱」に終止符を打つべく、セ・リーグでもDH制導入を提言した。プロ野球の伝統を覆す禁断のルール変更について、広島のキーマンに持論を語ってもらった。

 「僕はどちらでもいいけどね。もし導入するとしたら野手の起用の幅が広がる。投手も打撃の練習に時間を割く必要がなくなるので、そこはいいかもしれないね」

 そう語るのは今季限りで退任した緒方孝市元監督(50)の参謀役として球団初のリーグ3連覇(2016-18年)に貢献した高信二ヘッドコーチ(52)。チームは2016年と18年に日本シリーズに進出し、日本ハム、ソフトバンクに敗れて日本一を逃しているが、原監督の意見に対し、肯定も否定もしなかった。

 「導入されれば現場の負担が減りますね。試合で特に気を使うのは投手の打席。打撃指導や代打を送る必要がなくなるので作業が減る」とは迎祐一郎打撃コーチ(37)。一方で、「基本的にDHは打力のある外国人選手を起用する。その場合、強い外国人選手を獲得できるチームが強くなる可能性がある」と資金力による戦力格差の拡大を心配する。

 「DH」として出場経験のある松山竜平外野手(34)は「(セとパで)同じルールの方が良い。出場できる枠が1つ増えるので若い選手のチャンスが広がる」と歓迎した。投手は「DH」に強打者が入ることによって不利になる意見があるが…。今季楽天からトレードで加入した菊池保則投手(30)は「気になりません。投手と対戦するときも野手と同じ意識で投げている」と投手心理を語る。

 以前、松田元オーナー(68)は「パ・リーグとセ・リーグ、それぞれ違いがあるからおもしろい」と持論を語っていた。日本球界だけではなく、米大リーグでも加熱するDH制導入論争。意見を出し合って、野球界を盛り上げる。(柏村翔)