2019.10.9 13:00

【球界ここだけの話(1763)】ソフトバンク・王会長が“カネさん”の死去に「残念。華々しい人だった」

【球界ここだけの話(1763)】

ソフトバンク・王会長が“カネさん”の死去に「残念。華々しい人だった」

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サンスポ記者の球界ここだけの話
ソフトバンク・王貞治会長

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 国鉄(現ヤクルト)、巨人で活躍し、ロッテで監督を務めた金田正一さんが6日に86歳で死去したことを受け、ソフトバンク・王貞治球団会長(79)が翌7日に福岡市のヤフオクドームで取材に応じ、通算400勝左腕の死を悼んだ。

 「残念なこと。日本の野球の歴史の中でしっかりと名前の残る人。華々しい人だった…」

 王氏はクライマックスシリーズファーストステージのソフトバンク対楽天戦の開始直前、報道陣の前で足を止めた。呼び方は親しみをこめて「カネさん」。故人との思い出を振り返った。

 「入った頃、公式戦の最初がカネさんだったから」。巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(83)が1958年のプロデビューで金田氏に4打席連続三振を喫し、名場面として語り継がれているが、翌59年に王氏もデビュー戦で金田氏と対戦した。

 シーズン開幕戦4月11日の巨人対国鉄戦(後楽園)に「7番・一塁」でスタメン出場。3打席で無安打(2三振1四球)に終わり「2階から落ちてくるカーブがあって球(直球)も伸びてくる」と長嶋氏と同じくプロの洗礼を浴びた。

 金田氏とは6年間(59~64年)が対戦相手、5年間(65~69年)は巨人でチームメート。味方になって黄金左腕の徹底した自己管理に接し「“こうあるべき”というものを学んで、選手寿命を延ばしてくれた。野球の変化でもカネさんの影響は大きい」と強いプロ意識に影響を受けた。現役選手として金田氏は20年、王氏は22年の長きにわたってプレーした。

 「やっぱり400勝という数字が物語っているように、すごいピッチャー。今は20勝する人がいない。20勝を20年やって400勝だから。今の人なら30年以上コンスタントに勝たないといかない数字」

 世界記録の868本塁打を放った王氏は、はっきりとした口調ながら寂しい表情を浮かべ、前人未到の400勝を挙げた「カネさん」に敬意を表した。(山口泰弘)