2019.10.9 12:00

【G戦士の素顔(20)】2度のトレードを経験した藤岡、いつでも「特別」な“大学ビッグ3”の存在

【G戦士の素顔(20)】

2度のトレードを経験した藤岡、いつでも「特別」な“大学ビッグ3”の存在

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G戦士の素顔
川崎市のジャイアンツ球場でキャッチボールを行う藤岡

川崎市のジャイアンツ球場でキャッチボールを行う藤岡【拡大】

 ドタバタのレギュラーシーズンが終わった。6月下旬にトレードで日本ハムから加入した、藤岡貴裕投手(30)は現在、宮崎フェニックス・リーグに参加している。

 藤岡といえば、東洋大時代に東海大・菅野(現巨人)、明大・野村(現広島)とともに“大学ビッグ3”として注目を集めた左腕だ。2011年のドラフト会議で、3球団による競合の末にロッテに1位で入団。将来を嘱望された。

 だが、1年目から先発を任されるも、なかなか2桁勝利には届かず。期待値は高かっただけに、不本意な成績が続いた。そして、昨年7月にトレードで日本ハムに移籍。今年6月に2度目のトレードで、巨人のユニホームに袖を通した。

 プロ生活8年で2度のトレードを経験した藤岡。結果を残せなかった悔しさもあるだろうが、「1球団でやることは素晴らしいこと。でも、1球団だけでは感じられないこともあると思う。いろいろな球団を経験できて、いろいろな方と話して、すごくプラスになったと感じる」と充実感も口にする。

 決して順風満帆ではなかったプロ野球生活。いつでも励みとなり、刺激となったのがかつてのライバルたちだった。そう、“大学ビッグ3”と呼ばれた2人だ。

 「パ・リーグにいたときも彼らの存在は気になって、1軍で投げている試合を見ていました。ぼくが成績が出ていないので、すごいもどかしい気持ちではありましたけど。あの2人は大学時代から一緒にやってきて、特別ではありますし。だいぶ差は離されてしまいましたけど、彼らが頑張っているので、ぼくも頑張らないとと感じられる人なので」

 菅野といえば、昨季まで2年連続で沢村賞を受賞するなど、言わずと知れた日本のエースだ。そして、野村もルーキーイヤーに新人王に輝くと、16年には最多勝を獲得。昨季までチームの3連覇に貢献するなどプロで実績を残してきており、巨人加入前から、交流戦時に食事に行くなど交流を深めてきた。

 そんな中、今年菅野とチームメートとなった藤岡。話す機会も多くなったといい「懐かしさというよりも、本当に菅野がどんどん上にいっちゃうので。すごい人を見ているような感じで。彼の取り組みはすごい刺激になっています。野球の話もしますし、野球以外の話も。ぼくもいろいろなことを聞きながら、少しでも成長できるように、いいものを取り入れていきたいと思っています」とかつてのライバルであり戦友から、さまざまなことを吸収している。

 来季は9年目を迎える藤岡。2人に負けじと、絶対に大輪の花を咲かせてみせる。(赤尾裕希)

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