2019.10.8 05:02

阪神・梅ちゃんがV犠飛!「海の勇気が後押し」

阪神・梅ちゃんがV犠飛!「海の勇気が後押し」

梅野(中央左)は勝ち越しの犠飛を放ち、生還した植田(同右)とタッチを交わす(撮影・長尾みなみ)

梅野(中央左)は勝ち越しの犠飛を放ち、生還した植田(同右)とタッチを交わす(撮影・長尾みなみ)【拡大】

 (セ・クライマックスシリーズ・ファーストステージ第3戦、DeNA1-2阪神、阪神2勝1敗、7日、横浜)弟分“たち”からもらった勇気をバットに込め、のどから手が出るほどほしかった1点につなげた。ふーっと息をはき、外角直球に梅野が体を倒しながら食らいつく。打球は中堅への浅い飛球。それでも三走・植田がホームを踏んで勝ち越した。雨中の激闘を泥にまみれてモノにした。

 「海(植田)がね、初球から(盗塁を)いってくれたことで、自分自身も気持ち的に楽になった。海の勇気が後押ししてくれました」

 1-1の八回1死から代走・植田が初球で盗塁を決め、その後、暴投で三進した。ここでやらなきゃ男がすたる。エスコバーの152キロを弾き返し、値千金の勝ち越し犠飛。守りの要としても、岩崎の後を受けたドリスのワンバウンドするフォークを何度も体で止めた。

 イニングまたぎの藤川とも「抑えの配球より、2回あったので打者によって偏りなく、奥行きの緩急も1球1球、球児さんも丁寧に投げてくれた」とコミュニケーションを取って修羅場を乗り切った。負けられない。脳腫瘍からの復帰を目指すも、今季限りで無念の現役引退を選択した横田のために-。

 2014年の同期入団だった。同じ九州出身とあって、かわいがってきた。9月26日の2軍戦での引退試合を観戦し、自ら騎馬を作って旅立ちを祝った。人目もはばからず、涙も流した。

 「横田がね、ああいう形で引退して…。試合中もそういうことを思いながらやっていた。あいつのためにも、1日でも長く自分たちがやっている野球をみながら、思うもんがあると思う」

 一人じゃない。遠く離れた場所にも、虎の勝利を願う仲間がいる。その思いが力になる。

 「本当に苦しんで勝ち抜いた。ベイスターズの分までという気持ちで戦っていきたい。チームの勢いもある。そのまま持っていけるように」

 最高の奇跡を横田に届ける。9日からのファイナルステージも、勝つばい! (新里公章)

適時打なしで2点を奪った打線について阪神・浜中打撃コーチ「リュウ(梅野)がいいところでね。エスコバーも速いんだけど。うちらしい守備で勝ってくれた。次のステージにもいい形で入っていけます」

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  • 梅野は八回、勝ち越しの犠飛を放つ
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