2019.9.24 13:00

【球界ここだけの話(1749)】都市対抗V右腕・本田、元DeNA須田の助言を胸に2年越しのプロへ

【球界ここだけの話(1749)】

都市対抗V右腕・本田、元DeNA須田の助言を胸に2年越しのプロへ

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サンスポ記者の球界ここだけの話
第90回都市対抗野球大会の大阪ガス戦で先発したJFE東日本・本田健一郎 

第90回都市対抗野球大会の大阪ガス戦で先発したJFE東日本・本田健一郎 【拡大】

 令和初のドラフト会議まで残り23日。大船渡・佐々木朗希投手や星稜・奥川恭伸投手、明大・森下暢仁投手など、好投手が多くそろう今秋のドラフト。そんな中、2年前に誓った思いを胸に、ドラフト当日を待つ1人の選手がいる。

 JFE東日本の本田健一郎投手(23)だ。

 170センチと小柄ながら直球の最速は150キロを誇り、スライダー、シンカー、チェンジアップと多彩な変化球を操る本格派右腕。

 今夏の第90回都市対抗野球では、3試合に先発し、16イニングを投げてわずか3失点、防御率1・69と安定した結果を残した。決勝戦では勝利投手となり、JFE東日本の初優勝に大きく貢献した。

 都市対抗V右腕は、今年で大卒2年目。プロ解禁となった年に都市対抗で飛躍し、プロ入りへ順調なアピールをしている。

 だが、ここまでくるまでには、決して平坦(へいたん)な道のりではなかった。

 武蔵大時代は、チームを首都大学リーグの2部から1部昇格の原動力となり、プロからも注目を集めていた。

 それでも本田は、「今のままではプロに入っても活躍できるレベルではない」と自身を見つめ直し、さらなるレベルアップをしてプロに行くんだという気持ちを強く持ってJFE東日本に進んだ。

 大卒1年目は、練習環境の変化や腰のケガなどが重なり、投球フォームを崩して、思うような結果を出せなかった。そんな時、復活のきっかけとなったのが、今季から9年ぶりにチームに復帰した須田幸太(元DeNA)の存在だった。

 投球フォームに悩んでいた本田は、須田から「気にしすぎるな。極端な話、指先にボールがかかればなんでもいい」と助言をもらった。この一言で、深く考え悩んでいた投球フォームを、シンプルに考えるように変わったという。加えてウエートトレーニングも並行して行い、一から下半身を鍛えた。体重も3キロ増え、投球フォームも安定した。そして大卒2年目に、都市対抗で優勝投手になるまでに成長を遂げた。

 「技術面より、精神面のアドバイスをよくもらう。今の自分があるのは、須田さんのおかげ。都市対抗優勝が自信になった」と本田。

 2年前、さらなるレベルアップを目指し選んだ社会人野球。2年前になかった自信を胸に、運命の時を待つ。(樋口航)