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ヤクルト・山田哲、本塁打量産の秘密はフライを打つ能力&引っ張る能力

ヤクルト・山田哲、本塁打量産の秘密はフライを打つ能力&引っ張る能力

特集:
山田哲人
2014-19通算本塁打ランキング

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 NPBの本塁打を打球方向で3つに分けると、引っ張り方向へのものが64・1%(14年から19年9月7日)を占める。だが、引っ張り方向にフライを打つのは意外に難しい。NPB全体のフライが引っ張り方向に飛ぶ割合は25%。中堅(38・1%)や逆方向(36・9%)に比べて低い。そんな中、山田哲は29・1%と平均より高い確率で引っ張ることができる。逆方向への割合も28・1%とNPBの平均(36・9%)より8%以上少ない。

 以上のデータから、大南氏は一つの結論を出した。

 「打球に角度をつけてフライを打つ能力だけにとどまらず、それを引っ張る能力が高いことが、本塁打量産の秘けつ」

 フライボール革命が席巻している米大リーグでは「バレル」という指標が生まれ、長打になりやすいフライの有効性が認識されている。アストロズが導入し、17年のワールドシリーズで優勝したことをきっかけに、多くの選手がボールの下にバットを入れ、フライを打てるようなスイングにアプローチを変えている。

 山田哲自身は「自分の感覚だと、スイングの軌道がいいときがいい打球がいく。(フライを)打とうと思っているときもあるし、思っていないときもある」と語る。左方向にフライを打てていることには「もともと引っ張りの打者だからね。得意といえば得意。自然にそうなっている」と、無意識だと明かした。メジャーで脚光を浴びるよりも前からフライボール革命を地で行き、山田哲は金字塔を打ち立てた。(協力・DELTA社)

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  • 細身の体で本塁打を量産する山田哲。その秘密は…。写真は8月14日のDeNA戦で30号3ランを放ったシーン
  • 山田哲人の年度別本塁打成績
  • 2019年NPB打者フライ率
  • 2014-19年フライがどの方向に飛んだか
  • 2014-19年NPB打球方向別本塁打数