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ヤクルト・館山が引退…9度手術、175針不屈の男ついに「穏やかな気持ち」

ヤクルト・館山が引退…9度手術、175針不屈の男ついに「穏やかな気持ち」

リーグ優勝した2015年の館山。懸命に投げてきた右腕が、マウンドに別れを告げる

リーグ優勝した2015年の館山。懸命に投げてきた右腕が、マウンドに別れを告げる【拡大】

 ヤクルト・館山昌平投手(38)が今季限りでの現役引退を決意したことが8日、分かった。2008年には12勝3敗で最高勝率、09年には16勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得し、右のエースとして5年連続2桁勝利と一時代を築いた。一方で9度の手術を受け、体には計175針の縫い跡が刻まれている。何度も逆境を乗り越えてきた不屈の右腕が、現役生活に幕を閉じる。

 その表情は晴れやかだった。東京で小川監督の辞意表明、畠山の引退の報が流れたこの日、館山は宮城・石巻市でのイースタン・リーグ、楽天戦に先発して5回途中4失点。マウンドを降りると、高津2軍監督と握手を交わした。

 「穏やかな気持ちです。自分の中では今年でおしまいと決めていた。この1年は、もらった大切な時間。この1年があったから、現役をすがすがしい形で終えられる」

 引退も考えた昨オフ、経験と実績を評価した球団から、先発投手のバックアップ要員として現役続行を提案された。今季は2軍で先発ローテーションを守り、1軍での先発機会は1度。勝利なしに終わっているが「いろんなことが見えたし、全てにアプローチできた」と振り返った。

 “松坂世代”で、2003年にドラフト3巡目で入団した。サイドスローから繰り出す150キロ台の直球を軸に、08年からは5年連続で2桁勝利。同年に12勝3敗で最高勝率、09年には16勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得した。11年のクライマックスシリーズ・ファイナルステージでは救援から中2日で先発とフル回転するなど、先発陣の柱としてチームを支えた。

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  • 6度の手術で合計100針を超える手術跡を見せるヤクルト・館山昌平投手=2013年11月14日午後、埼玉県戸田市(撮影・大山実)
  • 2009年、16勝で最多勝
  • 2015年、814日ぶり涙の復活
  • 2015年、歓喜のビールかけ
  • 館山昌平の年度別登板成績
  • 松坂世代・NPB通算成績