2019.8.27 13:00

【球界ここだけの話(1722)】巨人・ゲレーロ、復活支えてくれた内田コーチに「お礼を言っておいてください」

【球界ここだけの話(1722)】

巨人・ゲレーロ、復活支えてくれた内田コーチに「お礼を言っておいてください」

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サンスポ記者の球界ここだけの話
巨人・ゲレーロ

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 5年ぶりのリーグ優勝へスパートをかける巨人に勢いを与えたのは、アレックス・ゲレーロ外野手(32)だ。

 チームは8月5日に2位・DeNAに一時の10・5ゲーム差から0・5差に詰め寄られる危機もあったが、再び6ゲーム差(26日時点)に突き放し、マジック「20」を点灯している。2017年の本塁打王、ゲレーロが目覚めたことが大きい。

 7月26日に1カ月ぶりに再昇格して以降、26試合の出場で79打数25安打の打率・316、7本塁打、29打点。9-11日のヤクルト3連戦(東京ドーム)は10打数7安打4本塁打9打点と大暴れ。グッズも販売されるなどプチ流行中のゲレーロの口癖「状態イイネ!」の通り、絶好調だ。

 前半戦は打率・217と安定感を欠き、6月末に再調整を命じられた。ファームで腐りかけていたときに寄り添ってくれたのは、内田順三打撃コーチ(71)だった。広島でのコーチ時代、何人ものドミニカ共和国のカープアカデミーからやってくる外国人選手を扱ってきた名伯楽は、同じラテン系のキューバ出身のゲレーロの扱い方も心得ていた。

 「暑い国の人だから、ダラダラ黙々と練習させられるのは多分、嫌いなんだ。いつも冗談を言いながら『こんな練習もあるよ』『こういう打ち方もあるよ』と教えるようにしている。冗談は通じているか分からないけどね」

 内田コーチが助言したのは、ステップを柔らかくすることと、逆方向に打つための肘の使い方。ゲレーロが難しい顔で取り組んでいたら、顔が似ているからと「(ロバート・)デニーロ、どうした!」と声をかけた。大砲はまんざらでもない様子でうれしそうに笑っていた。71歳は通訳に教わり、自らの口からスペイン語で話しかけることもある。陽気な大ベテランの指導で、楽しく真剣に練習に打ち込んだ。

 本来の打撃を取り戻した助っ人は、大事なシーズン終盤で出番を勝ち取った。活躍した試合後の囲み取材では「2軍にいたときに内田コーチとした練習がよかった。みなさん、ジャイアンツ球場に行く機会があったら、代わりにお礼を言っておいてください」と報道陣を通じて頭を下げた。ゲレーロの「状態イイネ!」はまだまだ続きそうだ。(谷川直之)