2019.8.18 13:00

【球界ここだけの話(1713)】阪神・梅野は走れる捕手!年間10盗塁に到達

【球界ここだけの話(1713)】

阪神・梅野は走れる捕手!年間10盗塁に到達

特集:
梅野隆太郎
サンスポ記者の球界ここだけの話
阪神・梅野隆太郎捕手

阪神・梅野隆太郎捕手【拡大】

 捕手のプレーを見るときに投手のリードや盗塁を阻止に目がいきがちだが、攻撃面、特に走塁に注目してもらいたい。阪神・梅野隆太郎捕手(28)が17日の巨人戦(東京ドーム)の五回に三盗を決めて今季10個目の盗塁を記録した。阪神の捕手が年間10盗塁に到達するのは2009年狩野の10盗塁以来、10年ぶり。走れる捕手としてもチームをけん引している。

 「ピッチャーの特徴とかもつかんで今年トライしていこうと思って。トライして結果を得られればという意識と、意欲をもって取り組んでいる結果がこうなった」

 試合後にそう振り返った梅野は今季101試合に出場し、7本塁打、42打点、打率・261(17日時点)を残している。4月9日のDeNA戦(甲子園)では史上69人目となるサイクルヒットを達成。捕手では史上4人目の快挙で、今季はその磨いてきた走力をいかんなく発揮している。

 その秘訣を本人に聞くと「ただ盗塁するのではなくて、相手に1つのアウトを取らせたくないし。タイミングをしっかり図っていけるようになったかなと思う」と明かした。さらに5盗塁をマークした昨年との技術的な進歩については「スタートを切ってからの、力んで走ったときによく蛇行することがあるから、筒井コーチと直していきながら、トライしていこうかというところで、そういう無駄をなくすことところからやっています」と話した。

 試合前練習などで走塁練習を見ている筒井外野守備走塁コーチは「リードの位置もそうだし、蛇行しにくい方法だとか。僕なりの引き出しを出してタイミングがこうだよというのを(教えている)。でも、やるのは彼自身だし、彼の勇気と行動(の結果)だから」と語る。続けて「ちょっとレベルが上がりましたよね。期待できるレベルになってきた。隙をついたときにだけいくという取り組みから、今では警戒されたなかでも走っている」と成長に目を細めた。2桁盗塁のその先へ-。「これからは今の自信をどう反映させて数を増やすか、目標を持ってやるかが大事だね」とさらなる飛躍に期待を寄せた。

 阪神の盗塁数はセ・リーグトップの74個(17日時点)。66個で2位の広島と大きくリードしている。梅野はチームでも25盗塁でトップのD1位・近本に次いで2番目に多い。さらに10盗塁はセ・リーグの捕手でもリーグトップ。パ・リーグの捕手ではソフトバンクの甲斐が9盗塁を決めており、両リーグで2桁盗塁達成捕手誕生にも期待がかかる。

 歴史をさかのぼれると捕手での最多盗塁は、1952年の荒川昇治(大洋)が記録した32盗塁。記録更新は厳しい状況だが、捕手の“盗塁革命”の中心に梅野がいる。(織原祥平)