2019.8.15 20:12

国学院久我山・応援席の魔曲「一本」を作詞したのは…

国学院久我山・応援席の魔曲「一本」を作詞したのは…

国学院久我山ナイン

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 第101回全国高校野球選手権大会で、春夏合わせて6度目の甲子園出場にして、初勝利を挙げた国学院久我山(西東京)。2勝目は挙げられずに聖地を去ったが、応援席が奏でるチャンステーマ「一本」が、注目を浴びた。

 西東京大会を勝ち進むにつれて、演奏されると不思議と得点が入る「魔曲」として噂が広まった。甲子園でもチャンスに流され、1回戦の前橋育英(群馬)戦での逆転勝利に“貢献”。2回戦の終盤には、一体となった大音量での応援に、相手の敦賀気比(福井)の選手が思わず口ずさんでいるシーンが、テレビ画面に映し出された。

 曲は人気野球アニメ「タッチ」の挿入歌だった「星のシルエット」。吹奏楽部が選曲してアレンジし、ノリのいいものに仕上げた。そして、ベンチ外の部員や家族、在校生、OBらがそろって声を張り上げた歌詞は、以下のようなものだ。

     ◇

 かっせ久我山

 かっせ久我山

 今だ かっ飛ばせ

 一本出せよ

 ここで一本出せよ

 俺らの夢をお前に託した

 勝利をつかめ

 一本出せよ

 ここで一本出せよ

 今日の勝利をとるために

 (選手名)今だ かっ飛ばせよ

 (選手名)今だ かっ飛ばせよ

 お前に夢を託す-。実は、そんな気持ちを込めて作詞したのは、2年前に久我山を卒業した東祥太郎さん(現在は学習院大2年)。高校2年秋までエースだったが、右肘を痛めて思うようなプレーをできなくなった。東さんは無念な思いを胸に秘め、2年前の最後の夏は応援団長として、スタンドの最前列に。「星のシルエット」に乗って体を振り、手をたたき、みずから連ねた言葉を絶叫した。

 シンプルでいて、熱い願いが込められた歌詞。「一本出せよ-」。そんな先輩の激励をスタンドを通じて感じ続け、つかんだ、久我山の悲願の1勝だった。

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