2019.8.15 13:00

【球界ここだけの話(1710)】巨人・原監督が高校球界に緊急提言…DH制&球数制限導入で野球人口減少に歯止めを

【球界ここだけの話(1710)】

巨人・原監督が高校球界に緊急提言…DH制&球数制限導入で野球人口減少に歯止めを

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
巨人・原辰徳監督

巨人・原辰徳監督【拡大】

 夏真っ盛り。今年も日本の夏の風物詩、甲子園の季節がやってきた。11日には東海大相模(神奈川)が初戦突破。かつて父・貢さんとともに親子鷹で出場した巨人・原辰徳監督(61)も、母校の勝利に「いい試合だったね」と喜んでいる。

 ただ、野球人としては複雑な思いも抱えている。地方大会の参加校数は2002、03年の4163校をピークに減少し続け、今年は3730校。「野球をやりたい子を増やさないと」と胸を痛めている。

 そんな野球人口減少に歯止めをかけるための私案がある。その1つがDH制の導入だ。「DHがあればレギュラーが9人から10人に増え、バッティングに自信がある子が試合に出られるようになる。こんなに教育的なことはない」と原監督は言う。

 もしDH制が導入されれば、単純計算で全国に3730人もレギュラーが増えることになる。試合に出られるチャンスが増えれば、野球をやりたいという子供たちも増えるかもしれない。もちろん、打撃が得意な投手がいれば、戦術としてDHを採用しないチームがあってもいい。

 もう1つが「絶対賛成」という球数制限だ。毎年のように話題になり、今年は大船渡(岩手)の佐々木朗希投手(3年)でも注目を集めた問題。「彼らは途上の人たち。日程が変えられないなら、球数制限というルールの中でやることが大事。WBCだってそのルールの中でやっているんだから」と訴える。

 肩や肘への影響はもちろん、球数制限の導入によって控え投手の重要性が増し、DH制と同じく出場機会に恵まれる選手が増えるというメリットもある。「大人のルール作りで、金の卵である子供たちの夢をさらに大きくすることができる」と力説する。

 時を同じくして、カブスのダルビッシュ有投手もツイッターで出場機会の増加を訴えた。14日には「日本では全員が出られるチャンスを与えられるわけではないです。経験がないとレベルも上がらないです。逆に経験を少しもらえただけで爆発的に伸びる選手もいる。そういうチャンスを与えることでよく出ている選手の負担も減る。いい選手を怪我から守り、埋もれている原石も発掘できるんですがね」と投稿。米国の小学生の試合には打順が15番まであることなども紹介した。考え方は原監督と共通する部分がある。

 決して大上段に構えているわけではない。野球の未来をよくしたいという思いは、プロもアマも同じ。よりよい仕組み作りのためにできることはまだまだある。(伊藤昇)