2019.8.7 05:03

神村学園・田中瞬、完投一番乗り!テープぐるぐる131球/甲子園

神村学園・田中瞬、完投一番乗り!テープぐるぐる131球/甲子園

 第101回全国高校野球選手権大会第1日(6日、甲子園)第101回全国高校野球選手権大会は6日、甲子園球場で開幕した。開会式に続き、1回戦3試合が行われ、八戸学院光星(青森)、神村学園(鹿児島)、高岡商(富山)が2回戦に進んだ。神村学園は田中瞬太朗投手(2年)が2失点完投し、佐賀北に7-2で快勝。高岡商は石見智翠館(島根)に延長十回、6-4で競り勝った。

 2年生エースがアクシデントに負けず、九州対決で“令和初完投”を果たした。神村学園・田中瞬は「一回に(併殺で)アウト2つ取れたことが大きかった」と2失点投球を笑顔で振り返った。

 一回、先頭打者への四球と犠打で1死二塁。3番・古川の打球が右膝を直撃した。跳ね返ったボールを捕手の松尾将が素早く処理して打者をアウトに。本塁を狙った二塁走者の生還も許さなかった。しかし、田中瞬はそのまま動けず、足を引きずりながら同僚に支えられてマウンドを降りた。

 「痛くて動けなかった。これはやばいと思った」。思わぬ事態にアルプス席の応援団も騒然。それでも、右膝にテープをぐるぐるに巻いてマウンドに戻ると、七-九回は三者凡退に抑え、131球を投げ抜いた。

 帽子に刻む言葉は「責任と自覚」。忘れ物が多く、春季大会後は学校内での生活態度を小田監督に何度か叱られた。教訓を胸に、試合終了まで「自覚」十分に「責任」を果たしたエースを指揮官は「100点をあげたい」とたたえた。

 二回には5番・田中大が相手の三塁手とぶつかり、鼻血を出すアクシデントもあったが、これも乗り越えた。2005年の選抜大会で初出場準優勝の実績がある神村学園が次に目指すのは、夏の甲子園で初の2勝。「リズムのいい投球をして2つ以上勝ちたい」と田中瞬。勢いそのままに“壁”を突破する。 (邨田直人)

田中 瞬太朗(たなか・しゅんたろう)

 2002(平成14)年9月10日生まれ、16歳。神戸市出身。小学2年で野球を始める。櫨谷中では神戸中央シニアに所属し投手。神村学園では2年春からベンチ入り。最速140キロ。50メートル走6秒7。176センチ、75キロ。右投げ左打ち。背番号1。

試合結果へ試合日程へ組み合わせへ

  • 二回に神村学園の二塁走者・田中大が佐賀北の三塁手・宮崎と交錯
  • ともに倒れ、場内は騒然となった(撮影・林俊志)
  • 1回裏、神村学園2死二、三塁、田中天の打球を失策する遊撃手古川。三走が生還し追加点を許した=甲子園
  • 2回、松尾駿助の打球を捕球した佐賀北・宮崎翔大とぶつかる神村学園・田中大陸(右)=甲子園球場(撮影・水島啓輔)
  • 1回表、佐賀北1死二塁、古川の捕ゴロの送球の間に二走中村が本塁を突くがタッチアウト。捕手松尾将=甲子園
  • 2回、適時二塁打を放つ神村学園・田中大=甲子園球場(撮影・水島啓輔)
  • 2回、適時二塁打を放つ神村学園・桑原=甲子園球場(撮影・水島啓輔)