2019.8.1 14:01

【球界ここだけの話(1696)】韓国で最速163キロ右腕の起用問題再び?8・30開幕U-18W杯

【球界ここだけの話(1696)】

韓国で最速163キロ右腕の起用問題再び?8・30開幕U-18W杯

特集:
侍ジャパン
U-18W杯
取材に応じる大船渡・佐々木=岩手県営野球場(撮影・山田俊介)

取材に応じる大船渡・佐々木=岩手県営野球場(撮影・山田俊介)【拡大】

 高校野球で『令和の怪物』と騒がれている岩手・大船渡高の最速163キロ右腕、佐々木朗希投手(3年)が岩手大会決勝で登板せずに敗れたことに「国保監督は何を考えているのか?」「監督が選手を守った。英断だ」と意見が分かれ、今もワイドショーで話題として取り上げ続けられている。

 そうした中、佐々木投手の今後で、また決断をしなければいけない人々がいる。野球のU-18W杯(8月30日開幕、韓国)の日本代表(侍ジャパン高校代表)関係者だ。

 10日間に9試合が行れる大会に佐々木投手を選考するのか、招集した場合はどう起用するかだ。

 岩手大会決勝で登板を回避したことで、佐々木投手の状態を懸念する声があるのも事実だ。

 「投げさせなかったのではなく、投げることが不可能だったのではないか」という見方を持った人はいる。春の選抜高校野球の終了後の合宿で163キロを投じた後、多くのスカウトが全力投球を見るまで、2か月以上を要した。ゆったりしたフォームから、多彩な変化球を使い、直球で強い力をかけずに最速150キロ止まりに抑えていた時もあった。岩手大会4回戦で延長十二回194球を投げ、その後準決勝で160キロを計測したほどの力投をし、ベストな状態に回復できるのに相当日数がかかるのではないかという指摘もある。   

 甲子園の大会終了直前に選手選考は行われるが「甲子園に出場する星稜・奥川恭伸投手、津田学園・前佑囲斗投手らと共に選考されるだろう」というのが国内各球団の多くのスカウトの見込みで、先発の軸あるいはローテーション的な起用にするのか、終盤を任せるクローザーにするのか首脳陣が悩み続けることになりそうだ。

 国際大会には、球数や連投についての制限、制約があり、それを遵守する中で起用していけば問題にはならないはずだが、岩手大会でも「故障しないように」が大前提で勝ち進んできた経緯があり、日本チームの勝利を念頭においてフル稼働させたくても、故障にならないように=疲労を残させないようにとなっていけば、首脳陣がかつて経験したことのないような扱いをしなければならなくなる。

 選考過程で、甲子園で活躍した投手を抜きにすることはできないが、優勝投手がU-18で投げられなかった例があり、出場しなかった投手を中心にしていかなければ、僅差の争いとなることが予想される米国、台湾、韓国戦を制することは難しくなる。

 日本代表チーム、選考された選手の活躍が期待されるのは当然で、一次(予選)リーグを勝ち抜き、決勝リーグで世界一をとるための戦いにも「将来」の二文字最優先が続くのか、そこも注目されていくのだろう。