2019.7.31 12:17

【G戦士の素顔(11)】支配下つかんだ堀岡、忘れられない高3夏の苦い思い出

【G戦士の素顔(11)】

支配下つかんだ堀岡、忘れられない高3夏の苦い思い出

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G戦士の素顔
育成契約から支配下登録された堀岡隼人

育成契約から支配下登録された堀岡隼人【拡大】

 高卒3年目。やっと2桁の背番号をつかんだ。堀岡隼人投手(20)が26日、支配下登録され、背番号は「013」から「95」に変更されることが決定。会見では「将来的にはクローザーになれたら。160キロも目指したい」と宣言した。

 そんな、堀岡にとって忘れらない思い出がある。青森山田高3年夏での敗戦だ。春には同校として11年ぶりとなる選抜大会に出場し、優勝候補と目されて臨んだ最後の夏。4回戦で当たったのは、県立の大湊高校だった。七回までは2-0でリード。最後を締めるため、堀岡が八回からマウンドに上がったのだが…。

 八回に同点に追いつかれ、九回に1点を勝ち越され、九回裏。2アウトで打席が回ってきたのが堀岡だった。結果は二ゴロ。「気づいたらヘッドスライディングをしていました。立てなくて。何か分からなかったですけど、悔しいとかじゃなくて、情けなかったという感じですね」と振り返る。

 試合終了後は、過呼吸になるほど号泣。自力では立てないほどで、周りの仲間に助けられながらバスで帰途についた。寮に帰っても部屋にこもりきりだったが、その日の夜は、引退が決まった3年生が下級生とともに室内練習場に集まって交流をする“恒例行事”があったため、参加。だが、「野球をやっても意味ないかなという風には思っていました。笑ったりはしていたんですけど、振り返るときつかったですね。そのときは嫌だなと思いましたし、やっていけるのか自信がなかったです」と先が見られない状況だったという。

 それでも、翌朝目覚めて心にあったのは「まだ野球は続けたい」という気持ち。監督の勧めでプロの入団テストを受けることとなり、見事合格。育成ドラフト7位で入団することとなった。

 あの日のことは、いまでも忘れない。プロ1年目、2年目は右肘のけがに苦しみ、手術も受けたが、野球をやりたいという一心でめげずに頑張ってきた。すべてはあの悔しさから-。次に目指すは1軍のマウンド。堀岡のサクセスストーリーはまだ始まったばかりだ。(赤尾裕希)

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