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大船渡・佐々木、出場せず涙の終戦…監督決断のワケ「壊れる可能性あった」/岩手

大船渡・佐々木、出場せず涙の終戦…監督決断のワケ「壊れる可能性あった」/岩手

応援団にあいさつする佐々木。悔し涙が頬を伝った (撮影・山田俊介)

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 35年ぶりの甲子園出場を懸けた大事な一戦で、国保監督は苦渋の決断を下した。ここまで4試合、29イニングで435球を投げてきたエースには、この日の朝に先発回避を伝えたという。「状態がよくなかったわけではないが、3年間で一番壊れる可能性があると思った。投球間隔や気温もある。故障を防ぐため。私が判断した」。32度まで上昇した気温やコンディション面を考慮し、総合的に決めた。

 若き指揮官は盛岡一高から筑波大の体育専門学群に進学し、卒業後は米独立リーグでもプレー。大学で学んだトレーニング論やスポーツ医学の知識を生かし、これまでも“日本球界の宝”の体作りを最優先で指導してきた。練習試合で夏の岩手大会を見据えて連投テストをしたこともあったが、今大会中も理学療法士やトレーナー、医師に相談し、最後まで「コンディションを見て」という指導哲学を貫いた。

 佐々木自身は「投げたい気持ちはあった。監督の判断だからしようがない」と本音を吐露しながらも、「すごくありがたいことだと思うし、その分、自分も将来、活躍したいと思う」と恩師の決断を理解した。

 地元の仲間たちと夢見た甲子園への挑戦はこれで終わった。だが、この日も巨人、日本ハム、中日など国内5球団のスカウトが視察に訪れるなど、ドラフト大注目の右腕の戦いは、これで終わったわけではない。

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