2019.7.21 13:00

【球界ここだけの話(1685)】ベースボール犬・わさびちゃんが本に 8つの「ほんとうにあった」物語収録

【球界ここだけの話(1685)】

ベースボール犬・わさびちゃんが本に 8つの「ほんとうにあった」物語収録

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サンスポ記者の球界ここだけの話
ほんとうにあった犬の話

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 この夏、オススメ度ナンバー“ワン”の1冊だ。昨年10月に引退セレモニーが行われたベースボール犬・わさびちゃん(柴犬・♀)が、講談社青い鳥文庫から7月11日に発売された「ほんとうにあった犬の話 ワン! ダフルストーリーズ」(青い鳥文庫編集部)に登場している。

 楽しみながら駆け抜けてきた11年間が、ついに本になる-。わさびちゃんは、ボールが入ったカゴをくわえて始球式をお手伝いするベースボール犬。2008年に独立リーグのBCリーグ・信濃グランセローズ戦で「柴犬初のベースボール犬」としてデビューし、11年からはNPBにも活躍の舞台を広げた。通算“登板”は50試合以上。もちろんすべてが順風満帆というわけではなかったが、どんな日も、固い絆で結ばれたマネジャーの三沢治美さんとの“2人5脚”で歩んできた。たくましいその道のりが、ここに詳細に描かれている。

 表紙にも登場しているわさびちゃんをはじめ、8つの「ほんとうにあった」犬たちの物語が収録されている。野球好き、動物大好きな子供たちは、夏休みの読書感想文にもピッタリの1冊だ。

 きわめて個人的な話だが、記者が初めてわさびちゃんと会ったのは、ソフトバンク担当記者だった2014年に7月16日のロッテ戦(当時QVCマリン)を取材した際だった。幼いころから犬を飼っていたため、すでに人気者だったわさびちゃんにどうしても会いたくて、ずうずうしく“登板直前”の控室に押しかけてしまった。ひんやりと冷たい床に伏せて涼んでいたわさびちゃんだったが、快くモフモフさせてくれたばかりか、バッチリ笑顔の記念写真も撮らせてくれた。お利口さんで、サービス精神も抜群のアイドルだった。そして、わさびちゃんの引退セレモニーが行われた昨年10月8日のヤクルト-阪神戦(神宮)では、阪神担当記者としてその場に立ち会うことができた。ものすごく、勝手に縁を感じた。

 真剣勝負が始まる、ほんのちょっと前のひとときを愛らしく彩った。「野球場はこんなにも楽しいところだ!」と、躍動する姿で長年に渡って示し続けてきた。その「ワン! ダフル」な半生に、ぜひこの本で触れてみてほしい。(長友孝輔)

 「ほんとうにあった犬の話 ワン!ダフルストーリーズ」(青い鳥文庫編集部)http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000322985 講談社BOOK倶楽部(試し読みもできます)

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