2019.7.19 13:00

【球界ここだけの話(1683)】ヤクルト・村上、球宴の経験を糧に後半戦も牙をむく

【球界ここだけの話(1683)】

ヤクルト・村上、球宴の経験を糧に後半戦も牙をむく

特集:
侍ジャパン
サンスポ記者の球界ここだけの話
ヤクルト・村上

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 19歳が目を輝かせていた。高卒2年目のヤクルト・村上宗隆内野手(19)が12、13日(東京ドーム、甲子園)に行われた「マイナビオールスター2019」に初選出された。

 球団野手最年少での選出で、10代でのセ・リーグのファン投票の三塁手部門選出(37万6036票)は球界初。さらに本塁打競争でも1位(1万2520票)に輝いた。第1戦前に行われた本塁打競争、準々決勝ではオリックス・吉田正に敗れたが、右中間席上部の「ヘーベルハウス」の看板に直撃する、打球速度173キロ、推定140メートル弾を放ち、観衆を沸かせた。

 第1戦の試合前の練習中には「ちょっと緊張しています。侍ジャパンに選出されたときくらいですね」と苦笑い。それでも打撃練習中にはDeNA・筒香から「誰のバット使っているの?」と声をかけられるなど徐々に打ち解けていった。

 第2戦前は雨天のため室内練習場での練習となり、西武・山川とも会話を交わした。バットも交換し、大事そうに持ち帰っていた。

 試合では初安打を含む2安打を放ち、1987年の西武・清原和博(19歳11カ月)以来32年ぶり、全セでは63年の巨人・柴田勲(19歳5カ月)以来56年ぶりの10代での複数安打だった。「(応援は)全然聞こえてなかったです。昨日も打てなかったので集中していました」。甲子園球場は阪神勢の活躍などで異様な雰囲気だったが、声援が耳に入らないほどの集中力を発揮した19歳に改めて驚かされた。

 試合後には「また出たいです。結果を残してファンの方に選んでもらえるように頑張りたい」と来年以降の出場にも意欲を示した。自身の前半戦の成績にも「満足していないし、まだこれからも変わっていけると思っている」と前を向いた。「燕のゴジラ」は球宴をきっかけに後半戦も牙をむく。(横山尚杜)