2019.7.16 13:00

【球界ここだけの話(1680)】救援7投手が0封リレーの巨人、5年ぶりVへ隙なし

【球界ここだけの話(1680)】

救援7投手が0封リレーの巨人、5年ぶりVへ隙なし

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
試合後 巨人・デラロサ(右)とタッチを交わす原監督=長野オリンピックスタジアム(撮影・長尾みなみ) 

試合後 巨人・デラロサ(右)とタッチを交わす原監督=長野オリンピックスタジアム(撮影・長尾みなみ) 【拡大】

 長野の夜の劇的勝利は、原巨人のさらなる加速を予感させた。近年、課題といわれてきたリリーフ投手の強烈な粘りと意地が、逆転勝利をもたらした。

 後半戦の初戦となった15日のヤクルト戦(長野)に巨人は7-4で勝った。先発の桜井が制球に苦しみ、2点ビハインドの四回途中で降板。そこから7人もの中継ぎ投手たちが、圧巻の無失点リレーを披露した。打線は八回に同点、延長十一回に相手のミスで勝ち越し、亀井がトドメの2ラン。原監督は「先行という中でプレッシャーがかかる場面だったけど、リリーフ陣がよく頑張った。それぞれが役割を全うした」と、開口一番に救援陣へ賛辞を送った。

 桜井の後、2番手の鍵谷が1回1/3を投げ、前半戦から6連投となった3番手の田口以降、来日初登板のデラロサ-大竹-澤村-マシソン-中川と、1イニングずつスコアボードに0を並べた。守護神として14セーブ目を挙げた中川は、「去年までは繋いでいって、誰かがやられていた。こうやって粘って抑えられれば、チームの勝ちに繋がる。後ろのピッチャーにつなぐという気持ちで投げていきたい」と中継ぎ陣の思いを代弁した。

 ブルペンの強化は、近年、たびたび指摘される課題だ。チームは昨季、救援陣だけで20の黒星(シーズン通算は67勝71敗5分)を喫し、今季も前半戦だけで12敗。6月には日本ハムからトレードで鍵谷、米国のマイナーからデラロサを獲得した。セ・リーグの貯金を独り占めする原巨人の数少ない懸念材料の一つだったが、後半戦の初戦で“克服”の期待を抱かせた。

 「もうデラ(デラロサ)が来たもんだから、みんなが競争しあって底上げになっている。みんなのレベルがどんどん上がっているよね」とは宮本投手総合コーチ。初登板でいきなり157キロを計測したデラロサも、前半戦まではいなかった新戦力だ。

 2位のDeNA&阪神とは今季最大の10・5ゲーム差の独走状態。救援陣が強固なものとなれば、5年ぶりの優勝に向かう原巨人に、もはや死角は見当たらない。(谷川直之)