2019.7.11 14:14

【球界ここだけの話(1675)】巨人、阪神のドラフトは中期計画か否か

【球界ここだけの話(1675)】

巨人、阪神のドラフトは中期計画か否か

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
大船渡高・佐々木朗希

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 今秋のプロ野球ドラフト会議で、『令和の怪物』といわれる大船渡高(岩手)の最速163キロ右腕・佐々木朗希投手(3年)を何球団が1位指名するかが注目されている。

 そもそも、ドラフトとは、短期、中期、長期計画のどのスパンで立てるのだろうか? 国の政策でいうと短期は単年つまり1年、中期は約5年、長期は10年ほどをメドに立てるものだ。

 巨人、阪神の中期、2013年から5年の選手補強を見てみた。

 ▼巨人 社会人+大学が21人で高校生が11人。

 ▼阪神 社会人+大学+独立リーグが25人、高校生が6人。

 ▼巨人 投手15人、野手16人。

 ▼阪神 投手18人、野手13人。

 その選手たちの2018年まで1軍成績を単純に集計するとこうなる(5年目は今年なので集計外)。

 ▼巨人 投手計66勝74敗で、野手の合計打点が328。

 ▼阪神 投手計73勝89敗で野手の合計打点が497。

 あくまでデータ的には抽出で起用法によって単純比較はできない。

 しかも組織として、年齢構成を軸に編成してきている広島のような考えがあるのは事実だが、両球団とも監督交代などがあって、多分に「即戦力」とばかりに短期的なドラフト戦略があったのではという推測はできる。

 昨年、報徳学園の小園内野手に対し「レギュラーを取れば10年安泰の野手をとる年」という声が相次いだが、長期的なドラフト計画は、簡単には立てにくいのだろう。

 「30年、いや50年に一度で全球団が佐々木を1位指名して賭けることがあってもいいんじゃないか?」

 アマチュア野球ファンならずとも、佐々木の将来性を買いたいだろう。しかし、各球団の補強計画の長さや収益構造、経営問題があり、単純明快な計画など立てられないから、「将来の球界のエース獲得より、即戦力、来季のローテーション投手優先」の声が消えない日々がドラフト当日(10月17日)まで続く。(赤堀宏幸)