2019.7.3 12:00

【G戦士の素顔(8)】右肩痛からの復帰目指す谷岡「悔しい」日々の中にあるプラス

【G戦士の素顔(8)】

右肩痛からの復帰目指す谷岡「悔しい」日々の中にあるプラス

特集:
G戦士の素顔
川崎市のジャイアンツ球場で練習する谷岡

川崎市のジャイアンツ球場で練習する谷岡【拡大】

 長く暗いトンネルを、歩いている。3年目右腕・谷岡竜平(たっぺい)投手(23)は現在、「右肩関節唇の損傷」からの復帰を目指し、ジャイアンツ球場でもがいている。

 「悔しいですね。(自分に)腹が立つし。何やってるんだろうって。先が見えないので、不安が大きいですね」

 右肩に痛みが走ったのは、今春のキャンプ直前。1軍スタートが決まっており、宮崎での合同自主トレ中にブルペン入りしたときだ。成立学園高や社会人・東芝時代も故障は一切なかったという谷岡。人生で初めてぶつかる大きな壁だ。

 一時はキャッチボールを行っていたが、現在ではネットへの送球練習が限界。「(状態に)波がある」というように、一進一退の毎日だ。朝、目が覚めると、まずは患部のチェック。寝返りをうった際に痛みで起きてしまったり、歯を磨こうと右肩をあげるだけでズキズキと痛んだりする時期もあったほどだ。

 そんな中、数少ない「プラス」と言えることは、自身の体を知ることができたということだ。それまでは、故障なしの野球人生。「(体のことを)全然知らなかったので。けがをしなかったので、そういうことも聞かなかったですね。『俺は強いんだ。体が強いから大丈夫。けがしないでしょ。アイシングとかしていれば』」と慢心していた部分があったという。

 今までは、与えられたことを受動的にやってきただけだった。だが、今回の故障を通し、能動的にトレーナーの方や通院する病院の関係者に患部を含めた体のことに聞くことも多くなった。

 「プラスですね。いままで興味がなかったので、体に」 

 今季は2学年上の中川が抑えを務めたり、同学年の鍬原(くわはら)が1軍に定着するなど、若手リリーフ陣の活躍も目立つ。「加わりたいです」と谷岡。まずは、状態を上向かせることが第一となる。この壁を乗り越えた先に、もっと大きな「プラス」が訪れるはずだ。(赤尾裕希) 

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