2019.6.30 13:00

【球界ここだけの話(1665)】広島・上本、シーズン途中でスイッチヒッターを断念した理由

【球界ここだけの話(1665)】

広島・上本、シーズン途中でスイッチヒッターを断念した理由

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サンスポ記者の球界ここだけの話
広島・上本崇司内野手 

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 右と左を両打ちできる打者をスイッチヒッターと呼ぶが、これが実に難しい。広島・上本崇司内野手(28)は2015年シーズンからスイッチヒッターに挑戦していたが、断念したことを明かした。

 「今は右の打席に立っています。打撃コーチと相談して決めました。いつですかね? シーズンの途中からですね」

 上本は代走や内外野の守備をこなすユーティリティー選手だが、打撃は今季25試合で打率・176(17打数3安打)、本塁打と打点は0。打力アップのため、打撃コーチと相談の上で左打ちを封印し、本来の右打ち一本で勝負する。

 もともと、スイッチヒッターに挑戦するキッカケはプロ3年目の2014年11月の秋季キャンプだった。このオフに監督就任したばかりの緒方監督が「バランスがよくなって、相乗効果がでればいい」との助言もあってスイッチヒッターに転向を決意。しかし、左打ちのときの違和感はなかなか消えなかった。

 キャンプ中にはマンツーマンで指導した高ヘッドコーチは「打撃コーチと相談して決めたみたいだね。うまくいかないことを続けていても意味がない。もともと右はパンチ力があるからいいと思う」と気持ちをおもんぱかった。

 高橋慶彦氏(元広島)や松井稼頭央氏(元西武)らプロ入り後にスイッチヒッターに挑戦し、成功例もあるが、やめる例も多い。DeNA・大和内野手(31)は阪神時代の17年に持ち前の俊足を生かすため、右打ちからスイッチヒッターに挑戦したが、DeNA移籍1年目に断念した。その理由を「ある程度、バットが振れるけど、そこから先にいかない。キャンプ中も自分の納得する打球もなく、なんとなくヒットが出ている感じでした」と話す。阪神・江越大賀外野手(26)も17年オフに一度挑戦したが、18年の開幕前には右打ちに戻っている。

 右打ちに戻った上本の目標は三塁の定位置獲得だ。1軍で活躍して阪神に所属する兄・博紀内野手(32)とともにセ・リーグを盛り上げたい。(柏村翔)