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【虎HISTORY】“七色の顔”持つ阪神・平田2軍監督との思い出

【虎HISTORY】

“七色の顔”持つ阪神・平田2軍監督との思い出

平田勝男、現役最後の雄姿-。1994年10月1日、引退試合の最終打席もバントだった

平田勝男、現役最後の雄姿-。1994年10月1日、引退試合の最終打席もバントだった【拡大】

 1983年以来阪神戦中継に携わってきた毎日放送・赤木誠アナウンサー(60)がタイガースとの触れ合いを語る「虎HISTORY」。6回目は、名遊撃手、コーチ、広報担当、解説者…。“七色の顔”を持つ平田勝男現2軍監督(59)との思い出を綴る。

 平田さんとは入団以来のお付き合いです。選手として、コーチとして、球団広報として、解説者として、そして今は2軍監督として。

 “初共演”は平田さんプロ1年目の春季キャンプ。当時、MBS系列は夜に全国ネットのスポーツ番組があったんです。ドラフト2位ルーキーを、前年まで阪神監督だった“新解説者”中西太さんと、新米アナの私がインタビューすることに。段取りでは、冒頭は私が仕切り、2人に話してもらうはずでした。

 ところが、中西さんがマイクを持って1人でしゃべりだした。

 「平田くん、君は足が速いらしいなぁ」

 どこからその情報を仕入れたのか。実は平田さんは俊足というほどでもない。意外な質問に驚く新人。さらにはマイクを奪われた新米アナ。2人の表情が面白い、ということで本番で使われてしまって。結局、中西さんの独壇場。トータル2分ぐらい出演するはずだった私は、冒頭のビックリ顔で10秒のみの“全国デビュー”となってしまったんです。

 キャンプの平田さんといえば猛ノック。掛布、岡田、平田で何十分も受け続ける。プロってこんな激しい練習をするんだと感じたものです。その後、いろいろキャンプは見ましたが、他球団でも見かけない迫力でした。とにかく、3人が交互にノックを浴びる特守は壮絶!

 掛布さんは泥まみれになりながら「さあ、来い!」と陽気に。岡田さんもブツブツ言いながらも疲れを知らないかのように受け続ける。ところが、平田さんは一番年下なのにすぐフラフラになって「勘弁して下さい!」と弱音を吐く。最後は倒れる寸前。

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