2019.6.20 13:00

【球界ここだけの話(1655)】明大・森下、メジャー流指導で「心・技・体」レベルアップ

【球界ここだけの話(1655)】

明大・森下、メジャー流指導で「心・技・体」レベルアップ

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サンスポ記者の球界ここだけの話
力投する明大・森下

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 「今秋ドラフトで1位指名確実」といわれてきている明大のエース右腕・森下暢仁主将(4年)が全日本大学野球選手権決勝の仏教大戦で完投勝利を飾り、名実ともに大学ナンバーワン投手としての姿を見せた。

 猪突(ちょとつ)猛進を意図とする猪のワッペンを袖に付けた明大魂を前面に押し出す善波達也監督(56)のもと主将として「心の充実」があっての日本一達成だった。

 それにメジャーに挑戦したOBの西嶋一記氏(30)が春から投手コーチとなり、本人の自覚と「技・体の進化」への指導があったのは確かだ。

 森下の昨秋のリーグ戦は9試合4勝3敗、投球回64回2/3で自責点22、防御率3・06。それが今春は、8試合4勝1敗、投球回53回1/3で自責点12、防御率2・03で終えた。最も顕著なのは、昨秋が59三振、被本塁打5で、今春は63三振、被本塁打2だ。

 印象でいえば、第1ストライクでベストボールを投げ、勝負にいった所で球が浮き痛打された昨秋に比べ、今春は勝負どころで打たれない、悪くても低めで長打が少なかったように映り、大学選手権では、2試合完投、自責は1だ。

 西嶋氏は、こう振り返った。まずフォームで、悪くなると上体が一塁側に傾き、体が開いて制球が甘くなる点の修正だった。「右足に体重をしっかり乗せ、ヒップファーストでいく基本を説明した」

 投手としての鍛え方も伝えた。「春からで、そんなにアドバイスしていない。ただ、米国で投手は投げる、走るだけではないトレーニングを欠かさない、1、2カ月でなく、10カ月間を考えてやっているとは話した」

 歴史的なプロ・アマ問題で断絶していた時代を経て、元プロ野球選手の学生野球指導への資格回復が2013年に始まり、5年が経過した。早慶戦が元プロ野球選手の指揮官同士で戦われた令和元年、伝統の明大野球にメジャー流の技術指導も伝播して加わり6度の優勝最多タイに並んだ。野球人口減少が深刻化する中、新時代へ「心・技・体」全てのレベルアップへ、融和・融合はもっと推進されていくことだろう。(赤堀宏幸)