2019.6.18 08:00

【八木裕 神眼スコープ】阪神・近本、復調のカギは体重移動

【八木裕 神眼スコープ】

阪神・近本、復調のカギは体重移動

特集:
八木裕 神眼スコープ
16日のオリックス戦での近本。八木氏は左足に体重が残りすぎていると指摘した

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 復調のカギは“間”にあり-。4試合21打席連続無安打と苦しむ阪神のドラフト1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=について、阪神OBの八木裕氏(53)=サンケイスポーツ専属評論家=は「左足に体重を残しすぎている」と指摘。しっかりと体重移動しながら間を作ることで、本来の打撃を取り戻せると分析した。

 近本のバッティングを見ていて、気になるのは体重移動だ。左足に体重が残りすぎて、体重移動が遅れている。打者は調子が悪いと、変化球に泳ぎたくない気持ちが強くなり、体重移動を忘れてしまいがち。結果的にボールを最後まで見ようとしすぎて、タイミングが遅れてしまう。

 調子がいいときの近本は、大きく右足を上げて体重移動しながら間を作っている。しかし、今は無理に左足に体重を残そうとしすぎて間が小さく、慌てて打ちにいっている印象を受ける。自分の形になっていないので、急いでしまって変化球に泳ぐことにもつながっている。当然、ストレートに対しても振り遅れて、引っ張りきれていない。これまで得意としていた左投手のボールを打てなくなってきたのも、間が小さくなって体の開きが早くなっているからだ。

 もちろん、他球団が近本の弱点を見つけて配球を工夫してきたこともあるが、今の近本は自分のバッティングフォームを崩している。まずは自分の状態を客観的に見る必要があるだろう。自分の調子がいいときの映像を動画でチェックした方がいい。そうすることで、しっかり振れる間を作るための練習ができるようになる。

 今後も矢野阪神にとって「1番・近本」は外せない存在。好不調の波はシーズン中に何度もある。それを克服していくしかない。21打席連続無安打だが、1本出たら変わるはずだ。 (サンケイスポーツ専属評論家)

  • しっかり体重移動できないと間が小さく、振り遅れの原因になる